2014 Fiscal Year Annual Research Report
健康増進のための身体活動の政策監査ツールを用いた我が国の政策評価と国際比較
Project/Area Number |
25560359
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
種田 行男 中京大学, 工学部, 教授 (30185178)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 茂 東京医科大学, 医学部, 教授 (00349466)
武田 典子 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 特別研究員(PD) (70386655)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 身体活動促進 / 政策 / 行動計画 / 監査 |
Outline of Annual Research Achievements |
2013年度において、厚生労働省、文部科学省、および国土交通省を対象に、身体活動促進に関する国家政策を監査するための調査(National Policy Audit Tool: N-PAT、Prof. F. Bullらが開発)を実施した。その結果、以下のことが明らかになった。 1)調査対象としたすべての省は身体活動促進に関連する法律あるいは政策を策定していた。2)厚生労働省と文部科学省は、国民に対して身体活動水準の推奨値を提示していた。3)両省は達成すべき目標値と行動計画を設定していた。4)両省は身体活動量や体力水準を把握するための全国調査を実施していた。 しかしながら、今回の調査では施策や行動計画の実施状況が十分に把握できないという問題点が明らかになった。このことは、政策や行動計画は国が策定するものの、その実施は地方自治体に委ねられていることが原因と考えられた。そこで、2014年度はこの問題点を解決するために、地方自治体を対象とした調査(Local Policy Audit Tool: L-PAT)の開発を試みた。調査項目の選定には、PATの開発(Prof. Fiona Bull、Dr. Sonja Kahlmeier)の助言を得た。完成した調査項目は以下に示すとおりである。 ①身体活動促進に関する行動計画の策定について、②行動計画の策定における部門・組織間の連携について、③身体活動に関する目標について ④科学的根拠の利用について、⑤実際に行われた事業や活動について、⑥行動計画の評価について(住民に対する評価)、⑦行動計画の評価について(環境に対する評価)、⑧身体活動促進を管轄する部門・組織について、⑨キャンペーン活動について、⑩身体活動の専門家に対する支援について、⑪身体活動促進のための取組に関する進歩と挑戦について
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