2014 Fiscal Year Annual Research Report
個体内単一神経細胞を標的としたオプトジェネティックス
Project/Area Number |
25560424
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
高木 新 名古屋大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (90171420)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 光遺伝学 / C. elegans / 運動制御 |
Outline of Annual Research Achievements |
unc-4, flp-21, glr-2, mnm-2, ric-19, zag-1, rig-3, tph-1 各遺伝子のプロモーター下流で光駆動型プロトンポンプArch::GFPを発現する形質転換系統を樹立した。 緑色光照射によってArchを活性化し細胞の沈静化を行ったところ、いくつかの系統の個体で咽頭のポンプピング運動の頻度が低下することを見出した。 運動神経細胞: flp-21pはM2, M4, MC咽頭運動神経細胞でのtransgene発現を引き起こす。 flp-21p:: Arch::GFP 系統では個体間でTransgene発現にばらつきがあるが、上記3種の運動神経細胞中M2のみでGFPが発現する個体でもポンプ運動が完全に停止した。また、ric-19はM1, M2運動神経細胞でtransgene発現を引き起こすが、ric-19p::Arch::GFP系統中で3種中M2のみでGFPが発現する個体でポンプ運動が完全に停止した。 以上の結果から、M2単独の抑制でポンピングが停止すると考えられる。 また、 rig-3pはM4,と介在 I1, I4でtransgene発現を引き起こす。 介在神経細胞: unc-4p:: Arch::GFP 系統ではI5にGFP発現が認められた個体でポンプ運動頻度が低下し、強くGFPを発現する個体ではポンピングは完全に停止した。 以前の神経細胞焼却実験の結果から、MC運動神経以外の咽頭神経細胞はポンピングに必須ではないといわれてきた。しかし今回、特定の咽頭神経細胞の急性の沈静化でポンピングが完全に停止することが明らかになり、これはこの分野で特筆すべき結果だと思われる。
|
Research Products
(6 results)