2014 Fiscal Year Annual Research Report
日本留学・日本語学習経験を有するキャリア成功者から見えるグッドラーナー像の分析
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25580110
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
三浦 香苗 金沢大学, 国際機構, 名誉教授 (50239175)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 真希子 金沢大学, 国際機構, 准教授 (10361932)
渡部 倫子 広島大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (30379870)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | Good Learner / グッドラーナー / 日本留学経験者 / キャリア成功者 / 人材育成教育 / 学習者の属性 / 学習ストラテジー / 支援環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日本留学・日本語学習の経験のあるキャリア上の成功者をGood Learner(GL)と略す)とし、GLの属性を探索的に抽出することによって、日本語教育から専門研究、そしてキャリアへと円滑に移行するグローバル人材育成教育に資することを目指す。 研究方法は、量的には、日本語教師に対する質問紙調査を行い、教え子中のGLの属性を共分散構造分析により抽出する。質的には、世界各国の日本留学経験者であるGLに半構造化インタビューを行い、テキストマイニングによりGLの属性を分析する。更に、「個」へのアプローチとしてのPAC分析の手法を用いて、個別のGLが描くGLの構造を明らかにする。 初年度は、パイロット調査を行い、その成果を以て、インドネシアの大学で活躍中の教授8名のGLへの半構造化インタビューを実施した。最終年度は、ベトナム人5名とタイ人4名の大学や企業で活躍するGLへの調査を行った。また、トルコ人GL1名への調査をPAC分析の手法で行い、結果を学会で発表した。同時に、量的研究用質問項目(GL自身の柔軟性、ストラテジー使用、認知力、情意面、及び学習環境から80項目)を確定し、本調査は現在進行中である。 現時点での成果は以下のものである。PAC分析の結果、GLの構造として三つの概念(学びの輪、必要時に集中して働き学ぶための支援機能、その他の支援機能)が抽出され、「探究心」が引き金となっておこる「学びの輪」が、周辺の「金」と「時間」を媒介とした環境(支援機能)の有機的働きにより活性化することが示された。これは「個」の体験に根差したものであり、GLの共通特性を反映しているか否かは、今後の研究により証明される必要がある。しかし、これまでの結果を見る限り、GLには個人差がかなりあるが、同時に、国、専門、生育環境、時代(歴史)、宗教などによって、共通特性が導かれる可能性も否定できない。
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Research Products
(2 results)