人材派遣が問いかける創発的自治体間連携―震災復興社会の断面から―

2013 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 25590028
• Research Category: Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
• Research Institution: Hirosaki University
• Principal Investigator: 檜槇 貢 弘前大学, 大学院地域社会研究科, 教授 (40337423)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 金目 哲郎 弘前大学, 人文学部, 准教授 (00610156) ; 横田 尚俊 山口大学, 人文学部, 教授 (10240194)
• Project Period (FY): 2013-04-01 – 2015-03-31
• Keywords: 災害への広域支援 / 職員派遣 / 創発的対応

Research Abstract

この研究は災害復旧・復興過程における自治体の広域支援に関する研究である。それも非被災地域から被災地域への職員派遣後の自治体行政の対応に焦点を当て、その課題を明らかにすることを目的としている。その成果はこれからの大規模災害における自治体支援（それも人材対応面）に生かされるものと認識しているからである。
この研究では、資料・文献による検討、学会活動、自治体ヒアリング調査、研究者ヒアリング等を実施し、その主題に関する内容等をブラッシュアップさせたが、本年度予定の自治体アンケート実施までに結実させることができなかった。

Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

災害の広域的支援に関する自治体行政の情報が十分整理できていないこと（広域派遣を実際に行った自治体への働きかけが今後も必要）。
研究者としての私自身が一身上の理由で研究対応が不十分であったこと。

Strategy for Future Research Activity

職員派遣の実態を整理分析し、派遣を通じた創発的対応の構造的分析を行う。県庁所在都市およびナンバー２の都市に対して、創発的職員派遣とその周辺対応（職員配置、非常勤対応等）へのアンケート調査を行う。
同時に、派遣市町村に関する聞き取り調査を行う。
それらの成果を基礎に、学会報告や雑誌論文をまとめる。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

自治体アンケート等の作業を実施しておらず、それらのことが使用額未消化となった。
県庁所在都市、県内ナンバー２の都市を対象とする被災地支援のアンケート調査等を実施するとともに、関係自治体ヒアリング調査を精力的に行う計画である。