2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25590189
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
大場 信恵 九州大学, 人間・環境学研究科(研究院), 教授 (00403931)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松崎 佳子 九州大学, 人間・環境学研究科(研究院), 教授 (30404049)
増田 健太郎 九州大学, 人間・環境学研究科(研究院), 教授 (70389229)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | うつ病 / 予防教育 / 大学生 |
Research Abstract |
本研究は、生涯発達におけるうつ病前、治療中、治療後のうつ病の患者に対する予防的介入および治療的・集団療法的介入をシステマティックにアプローチする方法についての調査研究である。 今年度は、大学生におけるうつ病の気づきへ向けた効果的な予防教育の検討をおこなうため、以下のような調査および心理教育をおこなった。まず大学生に対してうつ病の理解に関する調査票を作成した。その調査票をもとに、大学生151名を対象に調査をおこなった。また心理教育については、予防のために大学生がより気づきやすいような心理教育の内容とした。調査前にはプレ調査を実施し、心理教育後にポスト調査をおこない、健康教育の前後での知識量の変化、相談・受診に対する抵抗感、抑うつ度への影響について検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
心理教育をおこなった後の調査では、知識については身体症状に対する関心が高まった。抑うつ感は低下しなかったが、心理教育後に大学の相談室を利用したり、受診したものが数名みられた。このことから、本心理教育は、大学生のうつへの気づきを促したと言えるのではないかと考えられる。また、この調査により今後の研究を進める上でも多くの示唆を得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は、昨年度と同様にうつ病の理解に関する調査および心理教育を高校生におこなう。そのため、調査の質問項目等を吟味し高校生にわかりやすい調査票を作成する。また、心理教育においても高校生がより身近に感じられるように内容をより吟味する。そのようにして作成した調査票および心理教育を実施する。 また生涯発達という視点から大人にうつ病患者の聞き取り調査をおこない、予防的プログラムの開発をおこなう。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
印刷を自分たちでおこなったため、印刷に関わる人件費がかからなかったから。 印刷のための人件費として使用。
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