2013 Fiscal Year Research-status Report
ボランタリーな学校ネットワークによる教育効果に関する比較研究
Project/Area Number |
25590231
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
丸山 英樹 国立教育政策研究所, 国際研究・協力部, 総括研究官 (10353377)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永田 佳之 聖心女子大学, 文学部, 教授 (20280513)
伊井 直比呂 大阪府立大学, 人間社会学部, 准教授 (30600001)
成田 喜一郎 東京学芸大学, 教職大学院, 教授 (80456251)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 教育学 / ユネスコスクール / 持続可能な開発のための教育 / 国連ESDの10年 / ネットワーク型学習 |
Research Abstract |
研究代表者および各研究分担者は、次のような学校ネットワークに関する研究調査を行った。代表者は、5月に「バルト海プロジェクト」の現場を調査した他、国内ユネスコスクール(ASPnet)の評価者および助言者として、大阪や奈良、東京において調査を行った。その結果、継続性において外部との開かれた連携を重視している特徴を確認し、ただし資金的問題と世代間においてコーディネーター引き継ぎの課題が存在することがわかった。分担者の一人は、ユネスコスクールの高校生会議を運営する生徒の学び、とりわけESDの高校生フォーラムを運営するために、ESD的に運営するということの意味を捉え、仕事の関わり方、ボランティアとしての責任の果たし方、責任を果たすためにも連携することの重要さ、そして共創的なディスカッションによるESD的な提案の仕方などを研究した。また、このユネスコスクールの活動を大学生がボランティアで支援することの理論的、実践的可能性を具体的な支援体制を構築して確かめた。もう一人の分担者は、(1)東京学芸大学大学院教育学研究科教育実践創成専攻〔教職大学院〕において、ESDカリキュラムの開発を行なった。(2)ユネスコ・スクールに加盟しESD実践をしている多摩市の小・中学校のカリキュラム調査及び授業観察を行なった。(3)所沢市で黙示的ESD実践を行なっている小中学校の校長・教頭・ 教員がESD調査研究協議会でESDの実践研究を深めている。(4)本学附属国際中等教育学校中学1年生を対象にESD授業実践「懐かしい未来との対話~ラダックの暮らしと私たち~」を試みた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
代表者、分担者ともに、国連ESDの10年が2014年に終わることから、様々な取り組みに対して、積極的に研究調査を展開しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
2014年度はUNESD最終年会合が日本国内で開催されることから、研究フィードバックが求められるタイミングである。そのため、これまでの研究蓄積と知見を整理し、また国際的に発信する必要性がある。代表者は特に、国際ユネスコスクール事業の評価を行い、分担者の一人はUNESCO専門家として、また他の一人は国際会議ホスト側としてコミットしている。これらを総括して研究を展開する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初予定していた海外調査にかかる航空券代金が安価であったことに加え、予定の日程より2日短く調査を行ったため次年度に繰り越した。 本年は国連ESDの10年最終年会合が日本国内で開催されることから、代表者と分担者は当該会合に参加し、さらに海外の研究協力者も招聘する予定である。
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