2014 Fiscal Year Research-status Report
ボランタリーな学校ネットワークによる教育効果に関する比較研究
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25590231
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
丸山 英樹 国立教育政策研究所, 国際研究・協力部, 総括研究官 (10353377)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永田 佳之 聖心女子大学, 文学部, 教授 (20280513)
伊井 直比呂 大阪府立大学, 人間社会学部, 准教授 (30600001)
成田 喜一郎 東京学芸大学, その他部局等, 教授 (80456251)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 教育学 / ユネスコスクール / 持続可能な開発のための教育 / 国連ESDの10年 / ネットワーク型学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者および各研究分担者は、次のような学校ネットワークに関する研究調査を行った。2014年は調書および計画で示してきたとおり、「国連持続可能な開発のための教育10年(UNDESD)」の締めくくりとなる世界大会が岡山と名古屋で開催された(2014年11月)。その大会に向けて、国内においては全国各地、海外においても多様な行事および学校ネットワーク(本研究の対象は主にユネスコスクール・ネットワーク(ASPnet))活動が、1年を通して展開された。そうした活動等を対象に調査を行った他、大会の主催者・関係者として実施も行った。具体的には、代表者はこれまで調査対象としてきた「バルト海プロジェクト(BSP)」関係者との共同調査を進め、11月には岡山大会に招聘し、実際に活動する日本の教育関係者(主に教員)との交流も促進した。また、名古屋大会では国際チームの一員として公式サイドイベントでユネスコスクール・ネットワークに関する研究発表を行った。また、1月にはエストニアに赴き、世界大会のフィードバックをBSP国際大会の準備会合で提供した。分担者の一人は日本人として唯一のESDに関するUNESCO専門家としてそれぞれの大会に関与し、関連するESDについて国内においてセミナー等を行い、情報収集・提供および研究の深化を進めた。他の分担者は、学校教育におけるESDカリキュラムの開発、震災も関連させた研究を展開した。そして世界大会スタッフとしても日本を代表して調整した分担者は、800名の関係者が参加した岡山大会の「高校生フォーラム」を成功させた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2014年は本研究が主対象とした世界大会および多くの国際的な学校ネットワーク活動が見られたため、精査に時間がかかったが、予定どおり多くの調査結果を得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、特に2014年に開催された世界大会および関連活動における成果に関する研究を進める。これは当初の予定どおりであり、研究チームとしても対応可能だと予想される。
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Causes of Carryover |
国連ESDの10年世界大会が2014年には開催され、その関係で生じた対応により一部の研究計画に変更が発生したため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
だが、その変更はわずかなもので、今後の計画に影響することはない。
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