2013 Fiscal Year Research-status Report
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25590246
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Yamanashi Prefectural University |
Principal Investigator |
清水 恵子 山梨県立大学, 看護学部, 教授 (10381708)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渥美 一恵 山梨県立大学, 看護学部, 助教 (90468231)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 自殺予防教育 / 高校生 |
Research Abstract |
本研究の目的は、山梨県内の高校生を対象に入学初年度から3か年に亘り自殺予防教育(以下、予防教育)を実施し、その成果や課題を縦断的に明らかにすることである。 平成25年度、研究開始にあたっては、まず山梨県高校教育課の承諾を得た後、研究計画書を山梨県立大学看護学部ならびに看護学研究科の研究倫理審査委員会に申請し、9月11日に承認を受けた。次に県内41高校から、これまで研究者らが依頼を受けて予防教育を実施した高校を中心に、12校を訪問して研究協力を依頼した。その結果、1年次後半から予防教育を実施できるモデル校として4校(A校、B校、C校、D校)より研究協力の承諾が得られた。 そして、モデル校研究担当者と日程調整し、平成26年1月~3月の期間に、試案II(50分)に基づいて予防教育を実施した。A校の対象者数は107人で「保健体育」の授業において4クラス毎予防教育を実施した。B校の対象者数は251人で「総合学習の時間」で一斉に予防教育を実施した。C校の対象者数は275人で、同じく「総合学習の時間」で一斉に実施した。D校の対象者数は282人で、「道徳教育」の一環として実施した。予防教育の事前・事後評価は、高橋らが提示する「自殺に関する認識テスト」を一部改変し、研究者らで作成した調査票を用いて、予防教育の前後に実施した。現在分析中である。 また、予防教育の他校等の教員等への普及啓発活動を目的とした参観について、承諾が得られたのはD校のみで、他校からは1か所2名、市町村から2名、計4名が参加した。当該校は道徳教育の時間割であり、学年主任ならびにクラス担任が参加した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予防教育の実施時期が、平成26年1月中旬に1校(4回)、1月下旬に2校、3月下旬に1校であり、データ入力が2月~4月であったため、現在5月は分析中である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度に実施した予防教育の成果については、平成26年5月末までに分析を終え、結果を6月前半にまとめる予定である。そして、6月後半から7月前半にはモデル校の管理者や科目担当教員あるいは学年担当教員等に報告する予定である。 平成26年度の研究活動は、モデル校2年次の生徒に7月下旬(初回予防教育後約6か月)に調査票を用いて追跡調査を実施し、その成果を踏まえて9月~10月にフォローアップ教育を実施する予定である。 平成27年度は、モデル校3年次の生徒に初回予防教育後約1年半の時期に調査票を用いて追跡調査を実施し、その成果を踏まえてフォローアップ教育を実施する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
初年度に購入を予定していたプリンター、プロジェクター、ビデオカメラ等を、まだ購入していない。また、平成25年度末に退職した共同研究者が、当初は参加する予定であった第37回日本自殺予防学会に参加できなかったことで旅費が使用されなかった。 平成26年度に未購入の物品は購入予定である。
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