2014 Fiscal Year Annual Research Report
震災復興と中山間地振興に資する教材開発及び教師教育プログラムの構築
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25590272
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Research Institution | Japan College of Social Work |
Principal Investigator |
田村 真広 日本社会事業大学, 社会福祉学部, 教授 (90271725)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 恵津子 大東文化大学, 文学部, 准教授 (80649442)
田辺 基子 神奈川工科大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (10460255)
中妻 雅彦 愛知教育大学, その他の研究科, 教授 (50523370)
加藤 聡一 名古屋芸術大学, 人間発達学部, 准教授 (90293852)
金馬 国晴 横浜国立大学, 教育人間科学部, 准教授 (90367277)
冨士原 紀絵 お茶の水女子大学, その他部局等, 准教授 (10323130)
辻 直人 北陸学院大学, その他部局等, 准教授 (70523679)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 教材開発 / 教育課程 / パネルシアター / 教師教育 / 被災地復興 / 中山間地振興 / 実践的指導力 |
Outline of Annual Research Achievements |
約3ヶ月ごとに推進会議を開催し、各大学での実践研究を進めつつ、中山間地や被災地の学校において教材開発を伴う教育課程の検討会議を開催し、学習用パネルシアターの試行授業と作品づくりを展開してきた。推進会議や検討会議での審議内容、試行授業の振り返りは、学習用パネルシアター4作品の仕上げに生かされた。試行授業の模様をDVDに収めることにより、初心者でも実演への抵抗感が和らぎ、より探究的な授業展開となるよう、実施マニュアルの編集に工夫を凝らした。 疲弊しつつも震災復興に精力を注いでいる宮城県の教員達とは、「わり算」「かけ算」のパネルシアターづくりを通じた教育課程研究のネットワークを築くことができた。北海道、石川、愛知、愛媛、高知、長野においても、人口減少の深刻化している中山間地の教員達と研修を行った。長野県立科小学校の2年生学級では、算数にパネルシアターを導入したところ、三ケタのくり下がりのイメージをつかみ、つまずいていた子どもまでも容易に理解できるようになった。東京、埼玉、千葉においては、学校のみならず児童館でも実施された。文京区の児童館では、学生ボランティアがパネルシアターを持ち込み、ストーリー展開を教えず子どもらに絵人形だけ与えてストーリーや演じ方を考えさせるという形で進めたところ、同じ絵人形を使ってもストーリー展開や演じ方が異なるといった個性的なパネルシアターを楽しむことができた。 今後は、1.各大学や学校において実施されたパネルシアターの製作・実演・授業への省察を比較検証し、実践的指導力を高める教員養成課程に改善する。2.研究成果の論文発表を通じて、小学校以上でのパネルシアター活用の有効性を学術面で確立する。3.デンマーク、タイ、インドネシアではすでに着手したが、国内外においてパネルシアターの適用可能な場を広げ、持続的な実践研究&製作サイクルを確立していく。
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