2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25590291
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Research Institution | Kyushu University of Nursing and Social Welfare |
Principal Investigator |
筒井 睦 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 准教授 (30589180)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 智子 皇學館大学, 教育学部, 准教授 (00586092)
古賀 由紀子 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 准教授 (30412779)
北田 勝浩 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 准教授 (90195264)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | グレリン濃度変化 / 口腔内状態 / 考案したプログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
特別支援教育現場における口腔ケアの指導に関するアンケート調査を行い、その分析結果をもとに特別支援教育現場および超早期療育になじみやすい口腔ケアプログラムの検討を行った。アンケート結果から、「口腔ケア=歯磨き」が教育現場の固定的な概念であることが明らかになったことを踏まえ、全身の緊張状態及び呼吸を改善するストレッチングや横隔膜呼吸を「体操」として提案し、全人的な発達に寄与する口腔ケアプログラムとして、口腔ケアを食後だけでなく食前にも実施、歯磨き時に口腔粘膜のストレッチやマッサージ、舌清掃をするという事を考案した。さらに、昼食前に健口体操を組み入れたプログラムを3か月間実施した。対象者は、平均年齢49.4±13.7歳の男性8名、女性3名の知的障害者11名である。プログラムの評価方法として、プログラム開始前後の口腔内の変化および朝食後、昼食直前、昼食後のグレリン濃度の変化を用いた。調査期間中、昼食前の歯磨きは約30%、健口体操は約15%、食後の歯磨きは約99%実施されていた。開始時のグレリン濃度変化は、朝食後と昼食直前では濃度変化に有意差はあるものの(p<0.05、)昼食直前と昼食後において濃度変化に差は認められなかった。しかし、プログラム実施後は、朝食後と昼食直前(p<0.01)、昼食直前と昼食後において濃度変化に有意差が認められた(p<0.05)。一方、考案したプログラム(昼食前後に実施した歯磨き)とグレリン濃度変化との間に相関は認められなかったが、健口体操と実施後の口腔内状態との間に相関が認められた(p<0.05)。 以上の結果より、考案したプログラムとグレリン濃度の変化との関係は認められなかったものの、プログラム実施後の口腔内状況およびグレリン濃度の変化に有意差が認められことから、考案したプログラムはグレリン濃度変化に影響を及ぼしているのではないかということが示唆された。
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Research Products
(2 results)