2014 Fiscal Year Annual Research Report
超分子ヒドロゲルを利用した革新的血管内塞栓物質の開発
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25620100
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
高島 義徳 大阪大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (40379277)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大須賀 慶悟 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (90332741)
日高 国幸 大阪大学, 医学部附属病院, 診療放射線技師 (50437430)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | シクロデキストリン / ヒドロゲル / ホストーゲスト相互作用 / 血管塞栓材料 |
Outline of Annual Research Achievements |
選択的接着性を示す塞栓物質の開発 CDとゲスト分子が修飾された超分子ヒドロゲルはその組み合わせに応じて選択的に接着することを発見した。この性質を利用して、緩く血管内で留まっているゲルビーズに対して、粒径サイズの小さいビーズを流すことで選択的に接着し、さらに粒子径を上げることが可能であった。接着力についても導入した機能性官能基の濃度に依存していた。このような選択的接着はCDとゲスト分子が修飾されたゲルでは容易に観察することができ、塞栓効率の向上において、有効である。 膨潤・収縮性を示す超分子塞栓物質の開発 カテーテルを通しての塞栓物質を導入において、粒径サイズが大きいビーズはカテーテル内で詰まり、血管への導入自身が困難である。カテーテルでの導入中には収縮した状態で、目的位置に到達した時に膨張(膨潤)させることができれば、このような導入の障害は解消することができる。そこで、光刺激応答性の膨潤-収縮性超分子ヒドロゲルを作製した。光応答性分子としてアゾベンゼンを選択し、ゲルに修飾し、さらにCDを修飾した。アゾベンゼンとCDの錯体形成により、ゲル内部の架橋密度が変化することで、膨潤収縮の制御に成功した。 血管内における塞栓状況の評価・観察 擬似血管を用いて、開発した光刺激応答性ゲルをビーズ状に加工を膨潤-収縮率を検証した。外部から擬似血管内に光照射することで粒径サイズが変化させることができた。
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Research Products
(40 results)