2013 Fiscal Year Research-status Report
新規殺ダニ剤の特異的ターゲットからの逆毒物学的探索法
Project/Area Number |
25660044
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
竹田 真木生 神戸大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (20171647)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | GABA受容体 / 有機塩素剤 / ナミハダニ / ミツバチヘギイタダニ / ヒョウケダニ |
Research Abstract |
現在新しく購入したキャピラリー・プラーなどを含むシステムの立ち上げの段階で、機械的な部分についてはシステムは一応完成したが、アフリカツメガエルの成熟卵の状態が不安定で、再現性のあるデータが取れていない。昆虫やカブリダニGABA受容体とは、有機塩素剤の作用部位のひとつである第2膜貫通領域の特異性が分かっているヒョウケダニのGABA受容体をツメガエルの卵細胞で発現し、2電極ボルテージクランプ法により、これに作用する薬剤を大塚アグロとの共同研究としてスクリーニングする計画である。また、ミツバチヘギイタダニのGABA受容体のクローニングを行い、同様の手法でミツバチには無毒でヘギタダニだけを殺す特異的な薬剤のスクリーニングに用いる準備をしている。有機塩素剤に不感受性のナミハダニのGABA受容体と感受性のショウジョウバエやカイコのGABA受容体のキメラ・コンストラクトを用いた作用部位の決定については現在論文を執筆中である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究にかかわるメンバーが交代して、新しいメンバーがまだ技術的に未熟であること、およびアフリカツメガエルの成熟卵の安定性に季節性があって、まだよく安定した状態を作れていない。
|
Strategy for Future Research Activity |
新しいメンバーが技術的な訓練をつみ、カエルも安定することが期待される。その間、ミツバチヘギイタダニGABA受容体のクローニングなど訓練をあまり要せずにできるところをつめてゆく。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
経過報告で説明したように、テクニカルな問題があって、1年目に期待したように実験が進まず研究推進が遅れたが、これから当初計画を完遂するために集中して取り組む。大塚アグロから有望なコンパウンドの供給を受ける予定であったが、アッセイ系の確立が遅れたためスクリーニングに入れなかった。 ナミハダニのbifenazate抵抗性系統を野外個体群から探そうとしたが、適当な個体群が見つからなかった。実験室でも選抜で抵抗性系統を作る努力をする。ミツバチへギイタダニのGABA受容体のクローニングも材料が集まらずに進まなかった。スピードアップして実験目標を達成するために努力する。テンポをあげるために謝金を確保したい。
|