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2015 Fiscal Year Annual Research Report

ヒト腎臓における薬物尿細管分泌を予測しうるin vitro実験系の開発

Research Project

Project/Area Number 25670074
Research InstitutionRitsumeikan University

Principal Investigator

桂 敏也  立命館大学, 薬学部, 教授 (10283615)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywords薬学 / 薬物動態学 / 腎排泄 / トランスポーター / 培養細胞
Outline of Annual Research Achievements

薬物輸送研究には薬物トランスポータを発現させた培養細胞などの発現系が汎用されるが、ヒト個体における発現量とは異なり、また多様なトランスポータを同時に発現させた生理的条件に近い系の確立は困難である。従って、ヒト腎臓における薬物の尿細管分泌の程度や各トランスポータの寄与率を、in vitro評価系から予測する方法が確立されているとは言い難い。医薬品開発において、前臨床試験段階で新規化合物の腎排泄(尿細管分泌)やトランスポータの寄与率を予測することは重要であるが現状では困難であり、その予測を可能にする新しいin vitro試験系の開発が望まれている。本研究では、ヒト腎由来の培養上皮細胞を種々の条件下で培養し、薬物の尿細管分泌に関わる薬物トランスポーターの発現がヒト個体と同様のプロファイルを示すようなin vitro試験系を構築することを目的とする。
本年度はヒト正常腎近位尿細管上皮細胞株HK-2細胞を用い、薬物の尿細管分泌に関わる薬物トランスポーターの発現量とDNAメチル化の関連性について検討を加えた。HK-2細胞においては有機カチオントランスポーターOCT2やMATE1, MATE2-Kの発現はほとんど認められないが、DNAメチル化阻害剤で処理したところOCT2 mRNAの発現上昇が認められ、HK-2細胞においてDNAメチル化によりOCT2の発現が抑制されていることが示唆された。現在、DNAメチル化の程度と薬物トランスポーターの発現量の関連について検討している。培養条件を変化させて生理的レベルのトランスポーターを発現させる手法を開発できれば、ヒトにおける薬物動態を予測する上で重要なツールとして利用できるものと考えている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2015

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] エンタカポンのグルクロン酸抱合反応における個体間変動の定量的評価2015

    • Author(s)
      上島 智,宮川 幸典,目片 茉柚,桂 敏也
    • Organizer
      第36回日本臨床薬理学会学術総会
    • Place of Presentation
      京王プラザホテル(東京都新宿区)
    • Year and Date
      2015-12-11

URL: 

Published: 2017-01-06  

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