2013 Fiscal Year Research-status Report
毛根チップによる、超非侵襲的ながんの監視・モニタリング
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25670086
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Center for Clinical and Biomedical Research, Sapporo Higashi Tokushukai Hospital |
Principal Investigator |
千葉 眞子 医療法人徳洲会札幌東徳洲会病院付属臨床研究センター, IVR・癌研究部, 研究員 (50647592)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水上 裕輔 医療法人徳洲会札幌東徳洲会病院付属臨床研究センター, 再生医療研究部, 部門長 (30400089)
佐々木 勝則 旭川医科大学, 医学部, 特任准教授 (60336394)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | がん / 幹細胞 / 前駆細胞 |
Research Abstract |
大腸がん患者と、年齢・性別をマッチさせた健常人10例より毛根を採取し、バルジ領域を含む毛根細胞からRNAを精製して、癌患者の毛根に特異的な遺伝子発現のパターンが見られるかを検証することを目的とした。初年度はまず、毛根からのRNA調製についての条件検討を行った。毛根部を含む毛髪20本程度を採取し、毛根部を清潔なハサミにて切断し直ちにRNA laterによるRNA安定化処理を4℃にて一晩行った後に、安定化液を取り除き凍結処理した。これをRNeasy micro kit(Qiagen)を用いて精製したところ、RIN値が9以上、A260/A280が1.9以上の良質なRNAが100ng程度採取することができた。現在、大腸癌5名、健常人3名のサンプル精製を行い、Illumina Hi-seq platformによるRNA-sequenceによる発現解析を進めている。なお本研究は、患者の毛髪を解析試料とするため、サンプルの採取にあたっては外部機関の有識者を含んだ倫理委員会による承認を得た上で進めており、倫理指針の遵守という研究体制の整備のため、平成25年度に終了する予定であった予定患者数のサンプリングならびに遺伝子発現の網羅解析を平成26年度に持ち越すこととなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
臨床検体の採取にあたり、倫理委員会の承認を得るために当初の予定より時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度の未施行分は、平成26年度に行い、研究計画全体を年度内に終了する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
予算は概ね予定通り執行したが、端数となった2,523円の執行が困難であったため、その分を繰越とした。 平成26年度に請求した額と合わせて物品費に使用予定。
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