2013 Fiscal Year Annual Research Report
核磁気共鳴データを用いたパターン認識による解析を応用した身体的加齢評価法の開発
Project/Area Number |
25670297
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大鶴 繁 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60437225)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平川 慶子 日本医科大学, 医学部, 助教 (30165162)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 加齢 / 評価表 / 核磁気共鳴 / 予防医学 |
Research Abstract |
ピーワンクリニックにて健常高齢者男性成人(65歳以上)75名、健常若年男性成人(20歳以上40歳未満)53名の血清を収集し、NMR計測を行った。「Alice2Ⓡ」を使用しフーリエ変換、位相補正、ベースライン補正等通常のNMRスペクトルデータ処理行った後、観測周波数範囲の信号強度分布としてデータを数値化し、「UnsclamblerⓇ」を用いて、主成分分析(PCA)によるデータの可視化を行った後、PLS-DA法にて解析を行ったところ、両群が分離する傾向が見られた。尿検体も同時に採取しており、NMR計測は既に終了している。今後解析を行っていく予定である。 また、動物実験では、10週齢、20週齢、40週齢、70週齢、100週齢の5グループの雄性マウスの肝臓を摘出し、抽出分離した後NMR計測を行った。上記と同様の解析を行ったところ、週齢によって分離する傾向が見られた。 これらの結果は、我々の手法によって、加齢の検出が出来る可能性を示唆するものであり、この手法を洗練させてゆけば、より精度の高い加齢検出法を確立し、高齢者医療に貢献できるものとなるであろう。
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