2016 Fiscal Year Annual Research Report
Acetylcholine metabolism in pancreas by C-11 Donepezil PET
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25670533
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
畑澤 順 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (70198745)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡部 直史 大阪大学, 医学系研究科, 招へい教員 (90648932)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | アセチルコリンエステラーゼ / アセチルコリン / PET / ドネペジル |
Outline of Annual Research Achievements |
平成25年度は、C-11 Donepezil (アセチルコリンエステラーゼ阻害剤) によるPET撮像をラットで行い、全身の集積を撮像した。C-11 Donepezil集積と組織アセチルコリンエステラーゼ濃度は相関することを明らかにし、C-11 Donepezil PETは組織アセチルコリン活性を反映することを示した(Watabe T, et al. 2014)。ラットでは副腎、胃、小腸、唾液腺への集積が高く、これらの臓器の機能調節にアセチルコリンが関与していることを示した。平成26年度は健常成人のC-11 Donepezil PETを施行。平成27年度、平成28年度はこれらの画像解析を行った。健常成人では、副腎、胃、小腸への集積は低く、膵および心筋への集積が高かった。ヒトでは膵および心筋の機能調節にアセチルコリンが介在していることを初めて画像解析し、定量的に評価する手法を確立した。この結果を論文報告した(Mochida I, et al. 2016)。本研究は当初、慢性膵炎患者、糖尿病患者での臨床研究を計画したが、臨床研究ガイドラインの制定、倫理審査規定の改定、臨床研究を行うための教育・研修制度の制定などへの対応、被験者保護のための保険制度への加入など、時間的な制約が重なり、膵疾患の解析には至らなかった。一方、本手法により、アセチルコリンによる機能調節には種差があること、ヒト心筋の副交感神経調節機構を画像化できる可能性を示したことの意義は大きい。
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[Journal Article] (18)F-FBPA as a tumor-specific probe of L-type amino acid transporter 1 (LAT1): a comparison study with (18)F-FDG and (11)C-Methionine PET.2017
Author(s)
Watabe T, Ikeda H, Nagamori S, Wiriyasermkul P, Tanaka Y, Naka S, Kanai Y, Hagiwara K, Aoki M, Shimosegawa E, Kanai Y, Hatazawa J.
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Journal Title
Eur J Nucl Med Mol Imaging.
Volume: 44
Pages: 321-331
DOI
Peer Reviewed
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