2014 Fiscal Year Annual Research Report
オートファジー細胞死の制御による新規心血管治療法の開発
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25670602
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
山原 研一 独立行政法人国立循環器病研究センター, 研究所, 室長 (50450888)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂田 隆造 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20325781)
丸井 晃 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), その他 (60402856)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 循環器・高血圧 / オートファジー / 血管平滑筋 |
Outline of Annual Research Achievements |
心血管領域を含む多くの疾患において、オートファジー (Autophagy) はその病態生理に関与していることが示されており、新しい治療ターゲット候補と考えられる。そこで、本研究ではオートファジー制御による心血管保護を目的に、虚血性心疾患、大動脈疾患、心筋症などの動物モデルを用いてその作用を証明し、新しい治療法の確立を目指した。 これまでに、①安定・再現性あるラット大動脈瘤モデルを確立し、免疫組織化学・電子顕微鏡による解析から、動脈瘤部位におけるオートファジー亢進が認められる事を確認した。オートファジー促進効果のあるrapamycinを同モデルに投与したところ、動脈瘤形成抑制効果が認められた。②平滑筋特異的にCreを発現するSM22-CreマウスとAtg5flox/floxマウスをかけあわせ、平滑筋特異的にAtg5を欠損させたマウスを作成した。この血管特異的オートファジー不能マウスに、ポリエチレンカフ障害モデルでの血管リモデリングに与える影響を検証し、現在、血管リモデリングにおけるオートファジー関与の検証を重ねている。 今後、他の心血管モデルを用いた検証も行い、オートファジー制御による新しい心血管領域における治療法開発を目指していきたい。
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