2014 Fiscal Year Research-status Report
霊長類椎間板化キメラマウスの樹立・応用による椎間板変性疾患の包括的解析
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25670653
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
仙波 圭 熊本大学, 生命資源・研究支援センター, 研究員 (00398190)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 椎間板 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、霊長類化椎間板髄核組織を持つキメラマウスの作製と椎間板変性実験への応用を主な目的とし、1「霊長類化椎間板髄核保有キメラマウスの作出」、2「霊長類化椎間板に対する各種変性因子(加齢、荷重負荷、薬剤)による影響の検討」を行うことを目的としている。 血液細胞から既に作出された霊長類人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使用し、アグリゲーション法によってキメラマウスの作製を行ったが、キメラマウス内の欠損臓器内で霊長類由来の細胞で構築された組織は認めなかった。 続いて、①正常、②加齢モデル、③コンドロイチンABC誘導性椎間板変性モデルを作製し、椎間板変性で発生するイベントを時間的、空間的に検証した。椎間板組織の検討のため、正常マウスの椎間板、髄核欠損をきたす変異マウス(Danforth’s short tail; Sd)、加齢マウス、コンドロイチナーゼABCを注入した椎間板変性マウスに対して、組織学的解析(HE、トルイジンブルー染色、アルシアンブルー染色)で椎間板の評価を行い、頸椎,胸椎,腰椎,尾椎の椎間板内におけるSktとPax1の加齢による発現への影響を調べた。上記①、②、③の頸椎、胸椎、腰椎、尾椎の全ての椎間板においてSktとPax1は髄核細胞・線維輪細胞をモニタリングできた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
アグリゲーション法によってキメラマウスの作製を行ったが、キメラマウス内の欠損臓器内で霊長類由来の細胞で構築された組織は認めなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
霊長類人工多能性幹細胞(iPS細胞)のナイーブ化によって推進させる。
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Research Products
(4 results)