2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25670858
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
富岡 重正 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部, 准教授 (70188770)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮脇 卓也 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (00219825)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 健忘作用 / シナプス外GABA受容体 |
Outline of Annual Research Achievements |
GABAA受容体を構成する各サブユニットを含むプラスミドDNAよりin vitro transcriptionにより各サブユニットのcRNAを作製した。アフリカツメガエル卵母細胞に各サブユニットのcRNAを組合せ配合したものをマイクロインジェクションし、2日間培養後目的のGABAA受容体を卵母細胞膜上に発現させた。その後、voltage-clamp法によりGABAA受容体の機能を解析した。 今回は、記憶に強く関与するとされているシナプス外に存在するGABAA受容体の1つである、α5β3γ2GABAA受容体について検討した。静脈内鎮静法において頻用されているベンゾジアゼピン系薬剤であるミダゾラムと全身麻酔薬であるプロポフォールが、このα5β3γ2GABAA受容体に対してどのように作用するかについて調べた。 その結果、α5β3γ2GABAA受容体はGABA(1μM~1 mM)に対して濃度依存性に反応した。そのGABAによる反応は、拮抗薬であるピクロトキシン(10 μM)により抑制された。ミダゾラム(1~10μM)とプロポフォール(10~100μM)はα5β3γ2GABAA受容体のGABAによる反応を増強したが、その増強はミダゾラムの方がプロポフォールよりも大きかった。また、ミダゾラムとプロポフォールを同時投与した反応は、ミダゾラム単独およびプロポフォール単独の反応を加算した反応よりも大きく相乗作用がみられた。
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