2014 Fiscal Year Annual Research Report
小児期気道通気障害による吸気時過大陰圧の漏斗胸原因・増悪因子としての機序解明
Project/Area Number |
25670878
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
岩崎 智憲 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (10264433)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 みずえ 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (20585103)
山崎 要一 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (30200645)
加治 建 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (50315420)
早崎 治明 新潟大学, 医歯学系, 教授 (60238095)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 漏斗胸 / 上気道 / 通気障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
小児閉塞性睡眠時無呼吸症候群 (OSAS) は2%の高頻度でみられ、重症例では上気道通気障害が原因で陥没呼吸を認める。一方、小児OSASは肋軟骨の変形により胸郭の中央が陥凹した漏斗胸との関連が示唆されているものの、その原因については未だ明らかになっていない。しかしその原因のひとつとして上気道通気障害により生じる陥没呼吸が成長期に長期に継続することで、肋軟骨が変形して生じる可能性が考えられる。そこで、CTデータから得られた上気道管腔モデルの流体シミュレーションにより得られた陥没呼吸を引き起こす吸気時の咽頭気道最大陰圧が胸郭の形態に及ぼす影響について明らかにしたい。その結果、これまで原因不明とされてきた漏斗胸の原因のひとつとして上気道通気障害が明らかになれば、小児OSASに対する歯科的治療も含めた上気道通気障害の改善治療が漏斗胸の予防と外科的治療後の良好な予後獲得に貢献することを示すことになると考え研究を行った。その結果、気道通気障害がある場合、胸郭への強い陰圧が生じること、上顎急速拡大で気道通気障害が改善された場合、胸郭への強い陰圧は軽減され、漏斗胸の増悪因子を歯科的に改善できる可能性を示すことができた。
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Research Products
(5 results)