2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development and Result Evaluation of Interpersonal Skill Small Group Training Program Executed in Virtual Community
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25670903
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
宮島 直子 北海道大学, 保健科学研究院, 准教授 (60229854)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚本 美奈 北海道大学, 保健科学研究院, 助教 (30608500)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 対人スキル / 看護職者 / 小集団訓練プログラム / バーチャルコミュニティ |
Outline of Annual Research Achievements |
研究者らは、看護職者に特化したストレス対策方法として、インターネット上で展開する対人スキル小集団訓練プログラムを作成した。また、今回、作成したプログラムに対して17事例のシミュレーションを実施し、プログラムの評価と今後の課題を明確にした。 プログラム内容は、インターネット上で相談者の具体的相談内容に対して、スーパーバイザー(1名)が進行役を務めながら、参加者となる複数のアドバイザー(3~4名)が相談内容を理解し、相談者への正のフィードバックと更に良くする方法について具体的に助言し、最後に相談者から自分自身の相談内容への対応策をコメントするものである。一連のプログラムの所要時間は、約30時間であり、相談者の多様な勤務を考慮したタイムスケジュールとなっている。 プログラムの評価として、シミュレーションとそのアンケートへの回答内容を含めて検討した結果、本訓練プログラムは、参加方法が簡便で、参加者の負担はほとんどなかった。プログラムの内容については不足の指摘がなく、プログラムにより相談内容に対して有益なアドバイスがなされた。また、インターネット上での匿名性のプログラムは、対面式訓練より対人的緊張が低減され参加しやすいという利点や同一の具体的な相談事例に対して、複数のアドバイザーが同時に関わるため、アドバイザー同士も具体的に学べる機会となっていた。 今後の課題としては、アドバイザーの質の保証に向けた基準の設定と教育や相談内容に応じたアドバイザーの選定があげられる。タイムスケジュールについては、勤務時間の考慮に加えて、プライベートな時間を考慮し、より参加がし易いように再検討する必要がある。また、本プログラムは、コミュニケーション・チャンネルが言語に限られるという特徴があるため、コミュニケーションギャップによる問題発生の危険が予想され、その対策が必要である。
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