2013 Fiscal Year Research-status Report
学部におけるリンパ浮腫ケア教育の構築-セラピストの育成を視野に入れて-
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25670909
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
藤本 悦子 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00107947)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安藤 詳子 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60212669)
玉腰 浩司 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30262900)
有田 広美 福井県立大学, 看護福祉学部, 准教授 (30336599)
近藤 暁子 東京女子医科大学, 看護学部, 准教授 (70555424)
大島 千佳 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (30405063)
間脇 彩奈 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10533341)
永谷 幸子 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90452200)
竹野 ゆかり 愛知県立大学, 看護学部, 助教 (20509088)
阿部 まゆみ 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任准教授 (80467323)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | リンパ浮腫 / 学部教育 / リンパドレナージ / 圧迫包帯法 / 看護ケア |
Research Abstract |
現行のリンパ浮腫セラピスト養成教育の内容を精査した。米国のKLOSE/lymphedema therapy certification course のテキストを中心に教育内容を検索し、日本語での教育への応用を検討した。また、リンパ浮腫ケアの科学的基盤となる文献としては、Foeldi's Textbook of Lymphologyを採用することとし、その内容の根幹部を抽出した。これに当たり、内容的に疑義が生じたが、この点については、2013年国際リンパ学会において著者から助言を得た。 また、リンパおよびリンパ流を理解するうえで、看護教育における現行の人体構造機能学や病態生理学、フィジカルアセスメントなどの内容に不足する点を検討した。以上から、教育内容の骨子を作成した。 また、一方で、実技を指導する際に使用するビデオ(原案)を撮影した。しかし、手技にはまだ過不足があると思われるので、的を射た要領の良いビデオを今後作成する必要が生じてきている。実技教育については時間的制約があるものの、現在のところ、リンパドレナージとそれに続く圧迫包帯法が実施できると考えられた。 学部学生に教育し、その成果を見るための方法について検討した。筆記試験をする場合の問題を検討した。実施時期については3年生が最も良いと考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
テキストの精査だけでなく、当初予定になかった、実習において使用するビデオ(原案)を作成した点は、より目的への達成度は高くなったといえるが、今後は、多方面から、教育内容および教育時間を検討する必要がある。したがって、おおむね順調に進展しているとした。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度の成果から、リンパ浮腫教育の一次プログラムを作成する。今後このプログラムを土台に、最適な学部教育としてのプログラムに仕上げる。推進方策としては、予備的に一部の学部学生に、一次プログラムで教育し、その成果を見る。教育の前後で行う試験と教育後のアンケートで行う。以上から、修正点を抽出する。演習の実質的時間配分や独自のテキストの作成などが改良のための俎上に載ることが予想される。
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