2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25670916
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
大日向 輝美 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (30223944)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 公美子 札幌医科大学, 保健医療学部, 准教授 (30324213)
堀口 雅美 札幌医科大学, 保健医療学部, 准教授 (10217185)
首藤 英里香 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (90336412)
鷲尾 若奈 札幌医科大学, 保健医療学部, 助手 (40642682)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 病院環境 / 臭気 / 看護管理 / Odor control |
Research Abstract |
平成25年度は、主に以下の内容を実施した. 1)国内外の臭気に関する文献検討を行い,国内外の臭気に関する研究の発展性や,看護職による臭気対策への関心度,臭気対策内容の相違を考察した. 2)臭気環境調査(自記式調査票による質問紙調査法)を実施した. 研究対象は,調査協力の得られた病院の看護職者(ただし,一般病棟と神経・精神系病棟に所属する者とし,中央部門所属の看護職者は除外)であった.調査項目は,先行研究を参考に①基本属性,②臭いへの意識項目,③臭いの特性項目,④臭気に関する対処法項目の4点であった.データ収集方法は、調査参加の同意の得られた医療機関において,対象者に研究趣旨と協力内容を文書で説明し,調査協力依頼書及び調査票を配布した.調査票は無記名とし,返信をもって同意したとみなした.回収は,調査協力者から返信用封筒で直接研究者に返送を依頼した.データ収集期間は2013年11月~2014年2月であった.分析方法は,統計的方法を用いて分析した.倫理的配慮に関しては,本学倫理委員会の承認を得た.結果,調査票依頼部数は約1,150部であり,496部を回収した(回収率43%).この調査結果を分析して,来年度の学会発表及び論文発表を行う予定である.病院環境における臭気の現状と,看護職者の定性評価が把握でき,今後の基礎資料となった. 3)今後,研究過程に加えていく臭気成分分析に関して,専門の研究者との意見交換を行い,定量評価に関して有用な示唆を得た. 4)臭気成分分析や脱臭対策に有効性が高いと考えられた機器を検討し,病院環境での活用が可能かを施策中である. 以上,計画に則り遂行した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度は、研究計画にあげた1)臭気及びその対策に関する国内外の文献検討、2)臭気評価法の検討、3)調査協力を依頼する医療施設の検討、4)医療スタッフへのアンケート調査を順次行った。特に、医療スタッフへの調査結果は、平成26年度に予定する臭気対策の検討の基礎資料となる。この調査票で得られた定性評価を詳細に分析・解釈していく。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度の結果を基礎データとして、平成26年度は病院環境で実施可能な、あるいは使用可能な対策を考案していく。そのためには、臭気の成分分析をさらに実施したうえで、臭気特性を明確にして定量評価を加え,さらに脱臭対策を検討していく。成分分析に関しては、その専門職者との意見交換を行い示唆を得ながら進めていく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度は、文献研究及び質問紙調査に必要な経費(物品購入費、旅費、データ入力外部委託費)を支出した。データの分析・解釈を詳細に行った後に、適切な国内外への学会発表を予定しているため、学会旅費や参加費への支出がなく次年度へ繰り越しとなった。 平成26年度は、数本の学会発表及び臭気の成分分析を外部委託する予定であり、それらの経費を予定している(旅費、学会参加費、外部検査委託費、謝金に経費を計上する)。
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