2015 Fiscal Year Annual Research Report
がん体験者と子どもを含む家族のためのサポートプログラムパッケージの開発
Project/Area Number |
25670944
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
増島 麻里子 千葉大学, 看護学研究科, 准教授 (40323414)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長坂 育代 千葉大学, 看護学研究科, 特任准教授 (50346160)
渡邉 美和 千葉大学, 看護学研究科, 助教 (90554600)
佐藤 奈保 千葉大学, 看護学研究科, 准教授 (10291577)
菅野 久美 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (20404890)
眞嶋 朋子 千葉大学, 看護学研究科, 教授 (50241112)
関谷 昇 千葉大学, 法経学部, 准教授 (00323387)
楠 潤子 千葉大学, 看護学研究科, 助教 (30554597)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | がん看護 / AYA世代 / 家族看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は、最終年度であり、研究の統合・まとめとして3つの研究に着手した。 1.がん体験者と家族のためのサポートプログラムのニーズおよび効果的な構成内容と提供方法に関する調査:親のがん罹患経験の実態と親のがん罹患に伴う情報と支援ニーズを明らかにするために大学生を対象に研究者らが開発した質問紙調査を実施した。質問紙は595名に配布し、489名より回収(回収率82.2%)、461名を分析対象(有効回答率94.3%)とした。対象者のうち、親や祖父母など身近な人のがん罹患経験者247名、がん罹患者との同居経験者43名、親のがん罹患経験者15名であった。回答の一部を抜粋すると、親のがん罹患を想定または実際に経験した際の情報ニーズは、<がんの治療><がんの再発・転移、予後>等について70%が“非常に知りたい”と回答、親のがん罹患経験者に限定すると、情報ニーズは<患者を支えるために家族ができること>が最も高く、<がんの再発・転移、予後><がんの遺伝>等は80%以上が“非常に知りたい”と回答した。 2.がん体験者と子どもを含む家族のためのサポートプログラム開発に関する調査:看護師ががん体験者とその子どもを支援する際の困難を明らかにするために看護師5名にインタビュー調査を行った。質的分析の結果、困難として、“思春期にあるがん体験者の子どもは、その発達特性から関わり方が難しい”等8つのカテゴリーが明らかにされた。 3.がん体験者の親をもつ子どものためのサポートプログラムの展開:研究成果を統合し、親ががんに罹患した経験のある思春期の子どもを対象に絞り、プログラム試行版を実施し効果を明らかにするために研究を計画した。募集期間内には対象者がおらず、プログラム試行版実施には至らなかった。当該思春期の子ども3名への個別面談は実施したことから、グループプログラムより個別面談の方が適切である可能性もあり、引き続きプログラム形態を検討していく予定である。
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Research Products
(2 results)