2016 Fiscal Year Annual Research Report
Guidelines for nursing patients for whom peritoneal dialysis is changed to hemodialysis
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25670948
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Research Institution | Bunkyo Gakuin University |
Principal Investigator |
横田 素美 文京学院大学, 保健医療学部, 教授 (10188815)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 腹膜透析 / 血液透析 / 移行プログラム / 看護ガイドライン |
Outline of Annual Research Achievements |
腹膜透析から血液透析に移行した患者を受け持った経験のある看護師への半構成型のインタビュー調査により透析導入時期から順調に透析が進んでいる場合は年1回、看護師との面談を行い、本人と家族に腹膜透析継続困難な状況が生じるシミュレーションを設定して、血液透析移行に伴う問題をあげてもらい、解決方法を一緒に検討するプログラムの必要性を見出した。年代により課題となる内容が異なることから腹膜透析継続困難な状況設定を中年期~前期高齢者期までと、後期高齢者期移行に分けた。毎年、同じ状況設定では、本人と家族の課題解決に取り組む意欲の低下に繋がるためアレンジが必要と考えられ、検討中ではある。しかしながら、このプログラムのねらいは、1)腹膜透析は永続的に続けられないことに関する認識の定着と、2)血液透析移行を自分のこととして捉えることであるため年1回、こうしたことに向き合う機会の設定に重点を置くことを現段階では優先する。また後期高齢者をはじめ患者本人の認知やADLに問題を抱えることにより血液透析への移行を余儀なくされる場合、血液透析のための受診に伴う家族の負担等を移行までに猶予がある問題出現の初期に本人・家族とケースマネジャを交えた話し合いを設定することが重要であり、このような点を整理した看護ガイドラインを作成し、検証段階に入っている。看護ガイドラインの検証においては、研究協力機関で腹膜透析導入が決定した患者・家族を対象に最初のシミュレーション・プログラムを実施した。患者・家族からの面接調査では「いつか血液透析に移行しなければならないことを実感した。」という反応であった。
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