2016 Fiscal Year Annual Research Report
Coparenting quality in caregivers of children with chronic condition
Project/Area Number |
25670963
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
佐藤 奈保 千葉大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (10291577)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 道代 東北大学, 教育学研究科, 教授 (60312526)
涌水 理恵 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (70510121)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | coparenting / 障害児 / 養育 / 母親 / 父親 / 両親 / 育児における協働 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、障害をもつ幼児の養育者のコペアレンティングの様相に着目した育児支援モデルを構築することである。平成28年度は以下の1)2)のデータを分析し、論文作成を行った。現時点で査読中である。 1)障がいをもつ幼児を養育する母親、父親を対象とする調査 関東圏内にある重症心身障害児・肢体不自由児施設の親子入園・入院病棟および外来において、半構造化面接ならびに質問紙調査を行った。インタビューは、障がいをもつ幼児の養育の実際について、①子どもの健康状態の観察や管理、②子どもの日常生活上の世話(医療的ケアを含む)、③子どもとの関わりや発達の促しに関する内容(遊びなど)、④家族システムの外との関わり、⑤家族としての生活の維持、⑥自分の/配偶者の子育てに関する気持ちや考え等に関する認識と行動を尋ねた。質問紙調査では、子どもの障がいと身体状態、医療的ケア、通園状況など、家族背景について収集した。分析では、まず各ケース毎に①~④で語られた内容を整理した後、それらを「子育てに関する同意」「仕事の分担」「サポーティブか阻害的か」「共同での家族マネージメント」の観点から分類した(加藤 他, 2014)。 2)障害をもつ幼児の育児支援に関わる専門職を対象とする調査 1)と同じ施設において障害をもつ幼児とその家族を支援する専門職(看護職、保育職、心理・福祉職)に、インタビュー調査を実施した。インタビューでは、療育や在宅生活に関する相談において両親の育児における関係が気になった事例または場面の想起を依頼し、具体的にどのような気がかりがあったのか、それに対してどのように関わったのかをエピソードごとに聞き取った。分析はエピソード毎に整理した後、1)と同様に分類した。
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