2014 Fiscal Year Research-status Report
外来通院中の切迫早産妊婦の早産予防のための症状マネジメント支援
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25670978
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
工藤 美子 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (40234455)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 看護 / 切迫早産 / 妊婦 / 症状コントロール / 外来 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、外来通院中の切迫早産と診断された妊婦が日常生活においてどのような体験をしているかを明らかにするとともに、妊婦自身が早産を予防するために行い得る症状コントロールの方略ならびに、提供された看護援助の内容を明らかにすることである。 研究デザインは、質的事例研究法を用い、切迫早産と診断をされた外来通院中の妊婦が、日常生活において早産を予防するために早産につながる症状をどのようにコントロールしているのかを看護支援を通して記述すると共に、妊婦に提供された看護についても記述する事例研究である。なお、本研究は、妊娠22週以降妊娠37週までの妊婦健康診査毎に提供された看護の展開場面を記述する縦断的前向き研究でもある。 対象は、妊娠22週以降に切迫早産と診断されているが、入院加療を必要とせず、自宅等で安静や子宮収縮抑制剤の内服により日常生活を送ることができ外来通院が可能と判断され、研究協力施設において妊娠37週まで継続的な妊婦健康診査を希望している妊婦であり、研究参加に同意の得られた妊婦を研究協力者とする。 提供する看護支援は、1)妊婦の体験を聞き取り査定し、2)妊婦が捉えている症状について知識提供すると共に、対応策の提示やできていることの保証することであり、支援ナースは早産につながる症状をコントロールできるよう妊婦を支援する。なお、支援ナースは助産師の資格を有し看護系大学院母性看護専門看護師教育課程の修了者である。 本研究は、兵庫県立大学看護学部・地域ケア開発研究所研究倫理委員会の承認を平成26年5月29日に得て実施している。さらに、支援ナースが所属する医療機関の倫理審査を受け、外来通院中の切迫早産妊婦の支援を開始した。3人の支援ナースがそれぞれ対象となる妊婦計7人を支援した。その支援内容と妊婦の反応を記録し、妊婦のセルフケア能力に焦点をあてて分析を進めている
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究倫理委員会より研究計画の承認を得て、研究協力者7名よりデータを得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度に得られたデータを分析して、その成果を学会にて公表すると共に、研究を継続し、外来通院中の切迫早産妊婦への看護支援を引き続き行い、研究データを増やす。26年度に引き続き、妊婦のセルフケア能力に焦点を当てて、分析を行い、切迫早産と診断された妊婦に対する看護支援の方略を明らかにする。
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Causes of Carryover |
支援ナースの所属する医療機関に研究を依頼するための旅費ならびに一部の研究成果を公表するための旅費の支出を要しなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
東京で開催される学会での研究成果2件の発表を予定しており、共同研究者の参加費・旅費が必要となる。さらに、研究データを分析するために、3ヶ月に1回程度の会議を予定しているため、旅費ならびに会議費が必要となる。
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