2016 Fiscal Year Annual Research Report
Developing a Mental Health Care Program with a Focus on Resilience for Mothers of Developmentally Challenged Children
Project/Area Number |
25670985
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
舞弓 京子 久留米大学, 医学部, 准教授 (50352191)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 明子 久留米大学, 文学部, 准教授 (40469359)
森本 紀巳子 久留米大学, 医学部, 教授 (80268953)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 発達障害 / レジリエンス / 母親 / メンタルヘルス |
Outline of Annual Research Achievements |
「発達障害児をもつ母親のメンタルヘルスプログラムの開発」 平成26年に実施した面接調査から、「語りによる自己再生」「他者とのつながりによる安心感」「子どもとの距離感」が母親のレジリエンスを強化する要因ではないかと考え、プログラムを作成し、評価することを目的とした。 実施:テーマ「語って、わかって、つながろう」 対象:発達障害児の母親20名(ポスターとチラシ配布し参加者募集) 期間:平成29年1月21日(土)、2月11日(土)、3月11日(土)プログラム内容:①講演40分 毎月1つのテーマで講師を招聘。1月「コミュニケーション」、2月「遊び」、3月「生活習慣の整え方」とした。②グループワーク60分 支援者がファシリテータ―となり、テーマについて各自の日常生活の実際について語り合い、発表し、講師も交えてのディスカッションを実施した。③カフェを用意した。④アンケート:前回の講義の活用状況について振り返った。⑤託児:参加者が集中できる環境を整え、支援者が母と子の双方を理解する機会となった。 結果:参加状況 3回参加9名、2回参加9名、1回参加11名。2月は降雪により、欠席が多かった。評価(参加者アンケートより)①具体的な育児に関する方法の発見:聴講のみでなく、1つの側面から日常の育児を振り返る機会となっていた。また、グループワークや講師への質疑応答により、個々の日常に即した新たな育児の方向性を見出す機会となっていた。②連続したプログラムにより仲間関係の構築:同じ課題に取り組む仲間として、話しやすい関係が構築された。支援者との関係づくりもできた。③託児による解放感:プログラムにリラックスして参加でき、集中することができたとの評価が多かった。 今後の課題・要望:①父親の参加、②開催時期の問題(インフルエンザの流行時期)③託児の問題(託児に関わる人数を確保する)ことについて検討していく。
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