2013 Fiscal Year Research-status Report
高齢者の行動特性に基づく座位時転倒・転落アセスメント・ツールの開発
Project/Area Number |
25670998
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
|
Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
白井 みどり 大阪市立大学, 看護学研究科, 教授 (30275151)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 有香 大阪医科大学, 看護学部, 助教 (10438236)
佐々木 八千代 大阪市立大学, 看護学研究科, 准教授 (10382243)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 高齢者 / 転倒 / 転落 / アセスメントツール |
Research Abstract |
介護保険施設における座位時の転倒・転落事故の実態を調査し、高齢者の特徴や事故の状況から事故の原因や誘因を分析するために次のとおり調査を行った。 調査票の作成:国内外の文献をもとに、過去1年間の座位時の転倒・転落事故(インシデントを含む)について実態を把握するための調査票を作成した。その内容は、施設の概要と1年間の事故発生件数、事故ごとに、事故の種類、発生時の状況(時間、場所、場面)、高齢者への影響(身体的、精神的影響)、発生時の高齢者の健康状態(認知症、行動の特徴、姿勢の特徴)などである。 大阪府内の介護保険施設のなかから便宜的に抽出した13施設(介護老人福祉施設7施設、介護老人保健施設6施設)を対象に、過去1年間の座位時の転倒・転落事故(インシデントを含む)について質問紙による調査を行っている。現在、6施設から調査票の返送があり入力作業を進めている。 なお、研究の実施にあたっては、所属する大学の研究倫理審査委員会の承認を得たのち、必要に応じて協力施設の倫理審査委員会からも承認を得た。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
所属機関および協力施設の倫理審査委員会から承認を得るのに時間を要した。 また、施設で1年間に発生する座位からの転倒・転落事故(50件程度)ごとに調査票を記入するため、調査票の記入に、いずれの施設も3ヶ月程度の時間を要している。
|
Strategy for Future Research Activity |
座位からの転倒転落事故の実態を明らかにするために、調査票の入力と分析を行う。また、調査票の記載内容を確認・補完するためにインタビューを行う。この結果から、アセスメント・ツールのフレームワークを作成する。 コミュニケーション可能な高齢者を対象に、座位時の動作と頻度、その動作の理由を観察および調査し、転倒・転落につながる姿勢や行動の特徴を工学的な視点も含めて分析する。 これらの結果と先行研究で得た転倒・転落につながる姿勢や行動の特徴、転倒・転落の原因・誘因を合わせて、姿勢や行動の観察項目、頻度や程度、考えられる原因・誘因からなるアセスメント・シートおよび使用マニュアルを作成する。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今年度の調査実施が遅れており、調査票の回収およびインタビューの実施が次年度にずれ込んでいるため。 調査票データの入力およびインタビューデータのディクテーションに使用する予定である。
|