2015 Fiscal Year Research-status Report
精神障害者の倦怠感の明確化と関連要因の解明－健常者、がん患者との比較を中心に－
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25671007
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| Research Institution | Hiroshima International University |
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Principal Investigator |
山崎 登志子 広島国際大学, 看護学部, 教授 (50282025)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 百合子 広島国際大学, 看護学部, 講師 (10364118)
糠信 憲明 広島国際大学, 看護学部, 准教授 (20412348)
大沼 いづみ 広島国際大学, 看護学部, 助教 (40441571)
松本 睦子 広島国際大学, 看護学部, 教授 (90263706)
俵 由美子 広島国際大学, 看護学部, 講師 (00320060)
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| Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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| Keywords | 精神障がい者 / 倦怠感 / がん患者 / 健常者 / デイケア / QOL / 関連要因 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、QOL阻害要因として倦怠感に着目し、健常者やがん患者との比較を通して、精神障がい者の倦怠感の特徴および関連要因を明らかにすることである。初年度である平成25年はデイケア通所中の精神障がい者を対象にアンケート調査を実施し、精神障がい者の倦怠感の実情と関連要因について解明した。2年目の平成26年度は精神障がい者の倦怠感の特徴について結果報告するとともに、健常者を対象としたアンケート調査を実施した。3年目である平成27年度は、精神障がい者の倦怠感の関連要因について、世界看護科学学会で報告し、健常者の結果を日本ヒューマン・ケア心理学会で報告した。
以下に平成27年に分析した健常者の倦怠感と関連要因についての結果を報告する。
１．対象者は趣味の会、同窓会活動等の参加者を中心にスノーボールサンプリングにて253名にアンケートを配布し、116名から有効回答を得た（有効回答率45.8％）。２．CFS(Cancer Fatigue Scale)から2項目が除外されたが、因子構造はがん患者、精神障害者と同様、「身体的倦怠感」「精神的倦怠感」「認知的倦怠感」が抽出された。Cronbach α係数は.727～.887であり、高い内的整合性が見られた。３．健常者の倦怠感は、本研究における精神障がい者との比較において、身体的倦怠感が精神障がい者より有意に弱かったが、精神的倦怠感、認知的倦怠感に有意差はなく、総合的倦怠感は、日常生活に著しい支障があるとされる19点を超えている者が約4割を占めていた。４．健常者の倦怠感の関連要因として、身体的・精神的倦怠感にはスポーツの頻度が、精神的倦怠感には生活の楽しみが、身体的倦怠感には旅行頻度が有意に関連しており、睡眠との関連が見いだせなかった点が、精神障がい者との相違であった。
また、3月末にがん患者への調査を依頼し、現在データ収集中である。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成25年度には精神障がい者を対象とした倦怠感に関する調査の実施を行い、平成26年度はその結果発表、および健常者への倦怠感に関する調査の実施を行った。
平成27年度は、精神障がい者と健常者の倦怠感の比較について結果発表を行った。しかし、実施予定であったがん患者への倦怠感調査は、倫理申請を通過したものの、実施予定施設の体制変更により協力が得られず、協力施設の確保に時間を要した。平成28年3月に乳がん患者会に了承を得ることができ、4月現在、アンケートの回収中である。
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| Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は現在回収中のがん患者への結果整理および分析を行い、4年間の調査報告書を作成する。
なお、平成28年3月に依頼した乳がん患者会には5月を回収期限としたアンケートへの協力を130部依頼したが、4月20日現在で30部ほどの回収状況である。100部ほどの有効回答を目指しているため、他の乳がん患者会に追加依頼を検討中である。
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| Causes of Carryover |
平成27年度に実施予定だったがん患者の倦怠感に関する調査が、調査予定の施設代表者の変更に伴い困難となったため、新たな調査協力施設の確保に時間がかかり、調査実施が平成28年度に延長せざるをえなくなった。それに伴い、調査実施に関する費用および報告のための費用が残額として発生した。
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| Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度に延期されたアンケート調査の郵送費、目標対象者数確保のために追加施設依頼のための出張費、および調査報告のための出張費として使用する。
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[Presentation] Relationship between Activity Level, Use of Antipsychotic Medication, and Sense of Fatigue among Community-Dwelling Individuals with Mental Disorders2015
Author(s)
Yamazaki, T., Nakamura, Y., Ounuma, I., Nukanobu, N., Kataoka, H., Takashita, H.
Organizer
ENDA & WANS(European Nurse Directors Association & World Academy of Nursing Science) Congress
Place of Presentation
Hannover Congress Center, Hannover, Germany
Year and Date
2015-10-14 – 2015-10-17
Int'l Joint Research
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