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2013 Fiscal Year Annual Research Report

萎縮型加齢黄斑変性のモデルマウス確立と、その病態の解明

Research Project

Project/Area Number 25713056
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (A)

Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

兼子 裕規  名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (20647458)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywords萎縮型加齢黄斑変性 / 地図状変性 / 過酸化脂質 / 不飽和脂肪酸
Research Abstract

萎縮型加齢黄斑変性モデルマウス作成に向けて、特殊な環境を設定し、現在飼育中である。本研究開始から1年が経過しているが、現時点で眼底に萎縮型加齢黄斑変性のモデルとしてふさわしい変化は現れていない。
リノール酸を高濃度負荷した食事を与えた野生型マウスは、網膜色素上皮細胞中の血管内皮増殖因子が対照群のそれと比べて有意に上昇している事が明らかになった。また、この高リノール酸負荷マウスにレーザー誘導脈絡膜新生血管を作成したところ、対照群に比べて有意に増大していた。
さらにこの高濃度リノール酸負荷マウスを調査したところ、血液中と網膜色素上皮細胞内のマロンジアルデヒドが有意に上昇していた。マロンジアルデヒドは、多価負飽和脂肪酸の過酸化生成物で、酸化ストレスのマーカーとしても使用される。他施設からの報告でも、加齢黄斑変性患者の血液中マロンジアルデヒドが対照群のそれに比べて高値であるという報告がされている。
そこで、当施設に受診する加齢黄斑変性患者の血液を採取しマロンジアルデヒド濃度を測定したところ、他施設からの既報と同様にマロンジアルデヒドが高値であった。
このマロンジアルデヒドの作用について、現在詳細を検討している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

モデルマウス作成に時間を必要としている。そもそも人間において「加齢」が原因の疾患であるので、そのモデルマウス作成には膨大な費用と経費が必要になっている。野生型マウスから飼料などの環境を操作することで萎縮型加齢黄斑変性モデルマウスを作成する試みであり、今のところまでは飼育中である。本疾患の病態が複雑で、病因が他因子に及ぶ事から、加齢黄斑変性全般にターゲットを拡大し、マウスコロニーを管理中である。

Strategy for Future Research Activity

引き続き、萎縮型加齢黄斑変性モデルマウス作成に努める。
アメリカから加齢黄斑変性患者のドナー眼球を入手し、その網膜と網膜色素上皮について生化学的な検討を行う。
マロンジアルデヒドが網膜色素上皮細胞にどのような影響を与えるか、試験管内の実験で検証する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

初年度は、当初予定していた計画より研究発表など学会報告の機会が少なく、また研究を進める為の人件費に対して使用する開始が遅れた。そのため、予定額より旅費・人件費が使用されなかった。
実際に現在の研究計画を遂行して判明したが、実験に必要な試薬の購入などの物品費が予定以上に必要である為、計画をより進め、研究発表できる状態まで完成度を上げる為に、主に物品費に多く経費が必要になると考えられる。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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