2013 Fiscal Year Research-status Report
利き手を手がかりとした幼児,児童における認知処理と運動処理との関連性の解明
Project/Area Number |
25730101
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Osaka University of Human Sciences |
Principal Investigator |
鈴木 国威 大阪人間科学大学, 人間科学部, 准教授 (20580913)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 身体性認知 / 利き手 / 幼児 / 利き手 / 双生児 |
Research Abstract |
本研究では、身体性認知の枠組みから、就学前の幼児及び児童における運動処理及び身体運動による認知処理への影響を、利き手に注目することによって、検討する。利き手の個人差や変動を利用して、(1)利き手における運動処理、身体運動による認知処理への影響、(2) 左右の手の活動を直接操作することによる、短時間の身体運動の経験による認知処理への影響を明らかにする。 (1)の研究においては、18ケ月と24ケ月の双生児の発達検査の様子を観察したビデオのコーディングを実施している。また質問紙法による利き手や活動性の評定結果を分析している最中である。 (2)の研究では、妥当性のある刺激の作成を実施した。撮影可能な動作を示す100種類の動詞を選定し、それぞれの動詞を表す動作を成人男性1人に演じてもらい、その様子を撮影した。撮影された写真を刺激として使用し、成人40~50名が刺激を評定した。また異なる心理測定法による刺激の評定も行った。その結果、手に関する動作を表している刺激及び全身の動作を表している刺激をそれぞれ8種選びだした。それらの刺激を用いて予備調査を実施した。現在、本調査に向けて準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
双生児のデータベースのアクセス権を取得し、ビデオデータの分析、質問紙法による縦断データの分析を実施している。また、短時間の身体運動の経験による認知処理への影響を検討する研究では、刺激の妥当性を再確認し、問題点の修正に時間をかけたが、子どもの調査を無事に開始した。したがって、研究は概ね順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
双生児の研究データに関しては、分析が終了後、国際誌に投稿し、本年度中の受理を目指す。また、子どもを対象とした実験は夏までに終了し、分析及び発表を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
子どもの調査において、昨年度の参加予定者が来年度への参加に変更されたため、遂行に必要な費用が次年度に移動した。 次年度使用額は子どもの調査に必要な費用として使用される計画である。
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Research Products
(6 results)