2015 Fiscal Year Annual Research Report
科学的教養育成のための理科の指導方略と評価に関する研究
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25750074
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| Research Institution | Hiroshima University |
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Principal Investigator |
三好 美織 広島大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (80423482)
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| Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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| Keywords | 科学教育 / 科学的教養 / 評価 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、前年度までの成果を踏まえ、小学校から高等学校までの理科教育における科学的教養育成に向けた指導方略、及び児童･生徒の科学的教養の習得状況を評価するための評価規準及び評価方法の具体化に向けた検討を行った。
科学的教養の育成を目指す理科授業の実践に向けて、児童・生徒の多様な能力を複合的に発揮させることのできる適切な課題を設定すること、児童･生徒による主体的な探究的活動の実施を保障すること、などの必要性を指摘することができる。また、学習内容として、科学的知識や問題解決過程の理解に加えて、例えば、科学の方法、科学の営みの歴史的展開、科学と社会との関わりなど、科学についての知識をも視野に入れた検討を行う必要性が認められる。これらを考慮した上で、各学校段階の化学分野を事例とした学習課題のサンプルを作成した。また、科学的教養の習得状況を評価するために、ペーパーテストによる評価問題、観察･実験などのパフォーマンスを取り入れた評価問題を検討するとともに、評価の観点の整理を行った。評価活動の実施にあたっては、評価のルーブリックを予め作成し、その内容を当事者（教師及び児童･生徒など）が把握すること、評価の観点に基づき児童･生徒自身による自己評価活動を取り入れること、などが求められる。
今後、科学的教養の育成を目指す理科授業の実践と習得状況の評価を円滑に実施していくためには、学習課題や評価問題を開発し実践事例を蓄積するためのデータベースや、教員の指導力向上を図るための研修や教員同士の交流などを可能とする、総合的な支援システムの構築が課題となると考えられる。
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