2013 Fiscal Year Research-status Report
舌超音波4D動画像とエレクトロパラトグラフィーを用いた視覚的構音訓練法の構築
Project/Area Number |
25750223
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
武井 良子 昭和大学, 歯学部, 特別研究生 (40534764)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | エレクトロパラトグラフィー / 超音波診断装置 / 構音障害 / 構音訓練 / 機能性構音障害 |
Research Abstract |
本研究の目的は、構音障害患者の舌超音波画像から構築した4次元舌動画像とエレクトロパラトグラフィー(以下、EPG)の情報を合わせることで多角的に舌運動を評価できる新たな視覚的構音訓練法を確立することである。初年度は、以下の3点を中心に研究を進めた。 1.舌超音波画像を用いた構音時舌運動の分析:まず、健常成人30名の5母音産生時の舌運動様式について舌超音波画像の前額断面像および矢状断面像を観察し3次元的に分析し、その結果を論文として発表した(日本口腔科学会雑誌,62:274-280,2013)。また、側音化構音症例36名の5母音産生時の舌超音波前額断画像から、左右の舌側縁部の高さの違いと舌中央部がドーム上に膨らむ形態の有無について検討を行い、健常人の結果と比較した(第58回日本音声言語医学会にて口頭発表)。さらに、舌亜全摘出術施行例について構音時の舌運動を経時的に観察し、その結果を論文として発表した(日本口腔腫瘍学会誌,25:33-39,2013)。 2.舌超音波画像を基にした舌表面の3次元モデルの構築:舌超音波画像を基にした舌表面の3次元モデル構築システムを開発した。本システムにより、舌表面の抽出に要する時間が大幅に短縮された。現在は舌表面抽出時の制御点の選択を手動で行っているが、これを自動化することが今後の課題である。 3.EPGを用いた健常人の舌と口蓋の接触様式の分析:EPG録音録画システム(STARS)とEPG分析システム(Articulate Assistant)の購入手続きおよびセッティングに時間を要し、データ採取の開始が遅延した。健常人のデータ採取および分析をさらに進め、2014年度に学会発表を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
EPG録音録画システムとEPG分析システムの購入手続きおよびセッティングに時間を要し、データ採取の開始が遅延したため。
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Strategy for Future Research Activity |
1.健常人と側音化構音症例の5母音産生時の舌超音波画像の違いについて、結果をまとめ論文として発表する。 2.舌表面抽出時の制御点の自動選択化について、東京都市大学知識工学部情報科学科との共同研究を進める。 3.健常人および構音障害患者のEPGデータ採取および分析を進める。 4.舌超音波画像から得られるデータとEPGからのデータを同期する手法について検討する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
適切な被検者の抽出に時間を要し、EPGパレート作製が次年度に持ち越すこととなったため。 健常被検者の条件を確立し所属施設の職員および学生から被検者を選出する。また、同意の得られた患者を対象としてEPGパレートを作製しデータ採取を行う。
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Research Products
(4 results)