2014 Fiscal Year Annual Research Report
量的指標に基づいた身体活動と脳容量の関係に基づいた認知症予防法の検討
Project/Area Number |
25750250
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Research Institution | National Center for Geriatrics and Gerontology |
Principal Investigator |
堤本 広大 独立行政法人国立長寿医療研究センター, 生活機能賦活研究部, 研究員 (70633189)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 身体活動 / 軽度認知障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、実際にMCI高齢者における身体活動量の経日データの測定をして、それらの解析を実施した。前年度のデータを用いて、MCI高齢者の脳容量と身体活動との関係性を明らかにするために、脳容量と関係しているであろう項目と共に横断的に群間比較を行い、有意な関係性が認められた項目を抽出し、それらの項目で調整を行った重回帰分析を行った。その結果から、身体活動指標とMCI高齢者における脳のどの部位が関連しているのか、また健常高齢者と比較して特徴的に関連している部位を検討した。脳画像指標の統計解析については、Statistical Parametric Mappingを用いて解析を行った。その結果から得られた知見をもとに、1年間の追跡調査を行い、通年の身体活動量と脳容量の変化について評価・解析を行った。MCI高齢者100名に対して活動量計を配布し、1年間のデータ計測を行う。磁気共鳴画像を利用し、T1強調画像を用いて灰白質量を定量化し、FRAIR画像を用いて白質要領を定量化した。活動量計本体に関して、データの紛失を防ぐために、2か月おきに電池交換・データ回収を実施した。1年間通じての客観的身体活動指標を運動強度別に量 (歩数)・時間・頻度を算出し、ベースラインと1年後の脳容量の変化量との相関関係を確認した。また脳容量の部位別変化率を従属変数、身体活動指標を独立変数とし、ベースラインにおいて脳容量と有意な関係が認められた項目を調整因子とした重回帰分析を行う。脳画像指標の統計解析については、Statistical Parametric Mapping 8 を用いて解析を行った。また、月ごと・日ごとにおける身体活動量の変動係数を求め、脳容量の変化との関係性を重回帰分析を用い同様に検討を行った。
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Research Products
(13 results)
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[Journal Article] Effects of mild and global cognitive impairment on the prevalence of fear of falling in community-dwelling older adults2014
Author(s)
Uemura K, Shimada H, Makizako H, Doi T, Tsutsumimoto K, Yoshida D, Anan Y, Ito T, Lee S, Park H, Suzuki T
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Journal Title
Maturitas
Volume: 78
Pages: 62-66
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] A large, cross-sectional observational study of serum BDNF, cognitive function, and mild cognitive impairment in the elderly2014
Author(s)
Shimada H, Makizako H, Doi T, Yoshida D, Tsutsumimoto K, Anan Y, Uemura K, Lee S, Park H, Suzuki T
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Journal Title
Frontiers in Aging Neuroscience
Volume: 6
Pages: 1-9
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] 自覚的疲労感と機能低下との関係 ―高齢期における年代別にみた特徴2014
Author(s)
堤本広大, 土井剛彦, 島田裕之, 牧迫飛雄馬, 吉田大輔, 阿南祐也, 上村一貴, 堀田亮, 中窪翔, 朴眩泰, 鈴木隆雄
Organizer
第49回日本理学療法学術大会
Place of Presentation
横浜
Year and Date
2014-05-30 – 2014-06-01
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[Presentation] 地域在住自立高齢者における肥満と歩行能力,身体活動量の関連2014
Author(s)
杉本大貴, 堤本広大, 澤龍一, 中津伸之, 上田雄也, 斉藤貴, 中村凌, 村田峻輔, 山崎蓉子, 中窪翔, 土井剛彦, 小野玲
Organizer
第49回日本理学療法学術大会
Place of Presentation
横浜
Year and Date
2014-05-30 – 2014-06-01
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