2015 Fiscal Year Research-status Report
唾液コルチゾールを用いた新たなコンディション評価法の確立
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25750341
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Research Institution | National Agency for the Advancement of Sports and Health |
Principal Investigator |
大岩 奈青 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, その他部局等, 研究員 (50443247)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | コルチゾール / 唾液 |
Outline of Annual Research Achievements |
コンディションの評価にはストレス反応の指標として、安静時のコルチゾール値の変動が用いられている。しかし、安静コルチゾール値を用いる評価は、学術分野では確立されている一方、実際の競技現場ではなかなか導入されないという現状もある・その要因として、測定法、測定時間で安静値の評価が異なること、さらに個人差が大きいことがあげられる。そこで本研究では、唾液コルチゾールに関する上述の問題を精査し、測定評価方法を確立するため、1)短期トレーニング前後における唾液コルチゾールの変化、2)長期トレーニング期におけるトレーニング負荷に応じた唾液コルチゾールの変化について検討することを目的とした。平成27年度は以下のことを実施した。 A)実験1)および2)について早朝のコルチゾール反応に加えて、日内変動についても解析を行った。 B)実験2)の成果を国際学会で発表した。 実験2)については、安静時のコルチゾール値には絶対値の個人差はあるものの、起床時コルチゾール反応については同様の変化パターンを確認した。またトレーニング負荷に応じて反応性が異なっており、実際にコルチゾールをトレーニングに伴う身体的負荷および疲労の評価のために用いる場合は個々の選手の反応性を確かめた上で導入する必要があることが示唆された。実験2については解析を終了し、投稿準備を進めている。実験1)については、被験者数が22名と多いため、日内変動について解析を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実験2については解析を終了し、学会発表を実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
予定している実験はすでに終了し、実験1)について進めていた解析の多くは終了している。実験1)の解析結果をまとめるとともに、研究成果については実験2と同様、国内外での学会発表および学術誌への投稿準備を進める。
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Causes of Carryover |
産前産後休暇および育児休暇の取得に伴い、年度末までに残りの解析結果のまとめや成果発表がが困難となったため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
産前産後の休暇及び育児休暇の取得に伴い、平成27年度に予定していた研究内容を平成28年度に実施する。解析後データ分析を行い、学会等で成果を発表するとともに、論文執筆に時間をあてる。
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Research Products
(1 results)