2013 Fiscal Year Research-status Report
ベルギー多言語地域の文化・社会活動にみられる「複属」の検討
Project/Area Number |
25780308
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
山口 博史 名古屋大学, 国際教育交流センター, 講師 (70572270)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | エスニック・マイノリティ / ネットワーク / ベルギー |
Research Abstract |
2013年度は、ベルギー・ブリュッセル周辺地域におけるフィールドワーク、またそのための資料収集に従事した。また、シティズンシップに関する自主的な研究会を開き、この分野に関心の深い研究者との議論を通じてこの分野への知見を深めた。 今年度のフィールドワークでは、オランダ語圏に居住するフランス語話者たちの自発的活動の状況、またオランダ語話者とのつながりなどについて調査した。現地の活動リーダー層には十分な時間をとってインタビューを行ない、オランダ語圏におけるフランス語話者たちが行なってきた活動の歩み、現在の状況などを明らかにした。また、特に重要な調査対象者からは、数次にわたってインタビューを行ない、活動に関わるきっかけやインフォーマントの社会的バックグラウンドに関して貴重なデータを得た。その他、かつてオランダ語話者とフランス語話者を結び付ける活動を行なっていたケースに関して、その後の状況についての追加的調査を行なった。 またベルギーの言語紛争の一方の主体となっている(またかつてそれを担っていた)人々にもインタビューを行ない、現在の状況の把握と今後の見通しなどについての貴重なデータを得た。 これらの現地フィールドワーク中に判明した調査のポイントに関して、現地当局からすでに行なわれた調査に関するデータの提供をしてもらうよう願い出て、提供を受けた。 その他、現地の同問題に隣接する分野の研究者と積極的に情報交換を行ない、先方の研究成果の核心部分に関して細部にわたる説明・情報提供を受けた。また、当方の研究成果に関しても現地の大学での報告機会を提供したい旨の申し出を受けた。今後この関係を発展させ、共同で研究成果をあげていくことをめざしたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2013年度の特に前半、研究やフィールドワークに取り組むことが不可能だった時期があるため。問題は解消したので後期からは研究やフィールドワークに取り組むことができるようになった。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、フィールドワークと調査対象者へのインタビューを一層推進し、データの蓄積につとめる。また成果を学術論文誌や学会での報告、現地研究機関でのセミナーでの報告を通じ、成果の発信と知見のブラッシュアップをはかっていきたい。また国内外の研究者との情報交換の機会を確保することで、研究手法や視角を改善していきたいと考えている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
事情により2013年度前期に研究・フィールドワークを進められなかったため。 2014年度の助成金と併せ、研究・フィールドワークを加速する。
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