2015 Fiscal Year Research-status Report
多文化共生に関する制度的・実践的研究-「在日コリアン」と「移民」に焦点をあてて-
Project/Area Number |
25780356
|
Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
竹中 理香 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 准教授 (70410610)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 在日コリアン / 移民 / 移住労働者 / 多文化共生 / 外国人政策 / マイノリティ / 福祉NPO |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は、1.平成26年度に引き続き一次資料の収集および整理、2.ヒアリング調査の準備および実施をした。1.については、在日コリアン高齢者への福祉サービスを提供している福祉NPOおよび、移住労働者への支援組織に関する一次資料(チラシ・機関紙も含む)を、本研究テーマに関連する実践を行っている福祉NPOや機関を訪問し、あるいは本研究テーマに関連する各種セミナーに参加しながら収集し、得られた情報を整理した。2.については、在日コリアン高齢者への福祉サービス提供事業を展開するNPOの事務局職員(5名)および移住労働者を支援するNPOの事務局職員(5名)への半構造化面接を実施する予定であった。前者のNPOへは、これまで申請者の調査研究を通して培ってきたネットワークを利用して依頼し、後者には、移住労働者を支援する組織の全国的なセミナーに参加し、そこで関係を築いたNPOの代表者に依頼した。 それに先立って、所属機関における倫理委員会にて倫理審査を受け、承認された(承認番号15-034)。 しかしながら、平成27年度中にすべての調査を終了することができなかったため、平成28年度まで補助事業期間の延長を申請し承認された。 平成28年度は、引き続き調査を実施し、得られた結果をまとめ、学会発表あるいは論文発表にて成果として提出する予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成27年度は、在日コリアン高齢者への福祉サービス提供事業を展開するNPOの事務局職員(5名)および移住労働者を支援するNPOの事務局職員(5名)への半構造化面接を実施する予定であった。前者のNPOへは、これまで申請者の調査研究を通して培ってきたネットワークを利用して依頼し、後者には、移住労働者を支援する組織の全国的なセミナーに参加し、そこで関係を築いたNPOの代表者に依頼した。 また、それに先立って、所属機関における倫理委員会にて倫理審査を受け、承認された(承認番号15-034)。 しかしながら、平成27年度中にすべての調査を終了することができなかった。延長する理由としては、所属機関において平成27年度に新規で複数の講義科目を担当することになり、科目の講義準備のため研究時間の確保が困難となったことが挙げられる。このことから、当初研究計画の遅延が生じた。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策としては、まず在日コリアンへの福祉サービス提供事業を展開するNPOおよび移住労働者への医療・生活相談事業を行うNPOの事務局職員への調査を完了させる。 次に調査によって得られた内容を分析し、結果を学会発表あるいは論文投稿する。
|
Causes of Carryover |
ヒアリング調査の実施が遅れ、当該年度内に完了しなかったため、それにかかる旅費および謝金の未使用額が生じているため。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度は、残された調査の実施に伴う旅費と調査協力者への謝礼を中心として使用する予定である。また、調査結果を踏まえて、必要が生じた文献・資料の購入にも使用する予定である。
|