2013 Fiscal Year Research-status Report
若者のキャリアと「場所の感覚」についての社会学的研究
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25780507
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
中島 ゆり お茶の水女子大学, 総合学修支援センター, リサーチフェロー (70581776)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | キャリア / 若者 / 地域移動 / 場所の感覚 |
Research Abstract |
本研究の目的は、若者のキャリアを「場所の感覚」と地域移動という視点から研究することにある。具体的には、若者キャリアを形成する上で、教育、仕事、生活の場所をどのように考えているかに着目し、個人のキャリアと地域移動の選択において、教育・経済機会に還元され得ない要因を探究する。本研究は、これまで実施してきた九州出身の四年制大学卒業者のキャリアと地域移動についての研究を焦点化して深めることを目的とし、1)地域を九州地方のA県に限定することをA県出身者の「場所の感覚」を探究し、2)「場所の感覚」がどのように地域(文化、人、景観)とかかわって育まれたかに焦点をあて、3)大卒者のみならず高校卒業者、短大・専門学校卒業者なども対象に加えることで学歴と階層の差異も検討する。具体的には九州地方A県出身の若者に焦点をあて30人にインタビュー調査をおこなう。 平成25年度はA県出身の若者30人にインタビューを実施することを計画していたが、予定通り、A県に出向いて調査協力者を得た。また、各調査協力者にはあらたな協力者を紹介してもらうよう依頼し、結果、25人から喫茶店、ファミリーレストラン、オフィスにて60-90分程度、話を聞いた。インタビューはすべて相手の許可をとり録音し、文字に起こしてトランスクリプトを作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定では30人にインタビューする計画であったが、現在すでに25人へのインタビューが済んでいる。残りの5人についても調査協力の許可をすでに得ている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は残り5人へのインタビューと文字起こしをし、文字起こしをしたトランスクリプトを分析することを予定している。また、6月にケベックで開催される国際進路指導学会(IAEVG)で一部を報告する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
5人分のインタビューを実施するための旅費と、これを含めた計15名分のインタビューの文字起こしに対する代金をこれから支払うため。 5人分のインタビューを実施するための旅費、インタビューの音声記録の文字起こし代に使用する。
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Research Products
(1 results)