2015 Fiscal Year Annual Research Report
犬の血栓症におけるADAMTS13およびVWFを中心とした病態追究
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25850213
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
丸山 治彦 日本大学, 生物資源科学部, 講師 (60434106)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 犬 / 血栓症 / ADAMTS13 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では犬における血栓好発疾患とADAMTS13との関連性を明らかにすることを目的として、腫瘍罹患犬の血中ADAMTS13の動態解明、ならびにその更なる詳細な解明のための抗犬ADAMTSラットモノクローナル抗体の作製を試みた。最終年度は、前年度に実施した肝臓腫瘍のみならず、腫瘍性疾患全体に対象を広げて血中ADAMTS13活性の測定を行った。病理組織学的検査により腫瘍性疾患と診断された犬60頭(良性:12例、悪性:48例)、ならびに対照として健常犬11頭から得たクエン酸添加血漿を用いて、血中ADAMTS13活性の測定を行った。その際、ヒトADAMTS13活性測定 ELISA キット(カイノス社)を使用した。その結果、良性群および悪性群における血中ADAMTS13活性は、健常群と比較して有意に高い値であることが明らかとなった。前年度に引き続き抗イヌADAMTS13モノクローナル抗体の作製を行った。大腸菌によるイヌADAMTS13メタロプロテアーゼドメイン組換えタンパクならびにイヌ血漿の両者と反応を示す抗体を産生しているハイブリドーマ22株を得た。そのうち最も強い反応性が得られた1株から得た抗体の特性について解析した。その結果、イヌプール血漿を固相化したELISAでは高い検量線直線性を認めた。しかしながら、哺乳細胞により作出したイヌADAMTS13全長タンパクを抗原として用いたウエスタンブロッティングでは、イヌADAMTS13タンパクのバンドに加え、それよりも低分子のバンドも認めたことから、得られた抗体はイヌADAMTS13以外のタンパクも認識している可能性が示唆された。以上、研究期間全体を通して得られた成果は、モノクローナル抗体の作製においては更なる検索が必要ではあるが、イヌのADAMTS13に関する重要な知見と考えられる。
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Research Products
(1 results)