2014 Fiscal Year Research-status Report
肝細胞特異的な外来遺伝子のゲノム挿入系の開発とその応用
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25850226
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Research Institution | National Defense Medical College |
Principal Investigator |
中村 伸吾 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, 防衛医学研究センター, 講師 (00505323)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 非ウイルスベクター / 遺伝子持続発現 / 遺伝子導入 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、肝臓においてのみ外来遺伝子を持続的に発現させ、且つ人為的にその制御が可能な、簡便で新しいin vivo 遺伝子操作システムの開発を目指している。具体的には、静脈を介した非ウイルスベクター由来の遺伝子を導入する手法による外来遺伝子の肝細胞ゲノムへの永続的挿入、それに基づく生体肝特異的な遺伝子発現の切り替え、生体肝細胞特異的な破壊による肝硬変の誘導(肝硬変モデル動物の作製)を検討する。さらに、独自開発のドラッグデリバリーキャリアを使用して、この肝硬変を救済できるかどうかを検討する。本年度の結果の概要は以下の通りである。まず、前年度に構築したGFP(緑色蛍光タンパク質)を指標としたマウス生体肝臓における持続発現について検討した。その結果、1ヶ月程度の期間における発現を確認出来た。この際、生体由来の非特異的な発光とGFP由来発光の識別が困難であったため、急遽鮮やかな赤色蛍光を呈するtdTomatoを含むplasmidを構築を行った。また、DTA(ジフテリア毒素A鎖)を含有したplasmidの構築を行った。現在、これらのplasmidの動作状況を確認中である。また、独自開発のDDSキャリアのin vitro系における肝細胞に対する指向性を示すデータの数を整え、現在論文作成準備に取りかかっている。次年度は、マウスへのDTA遺伝子導入による肝疾患モデルの作製と、独自開発のキャリアによる治療の可能性を検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年の遅れの影響により、当初計画よりやや遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
計画最終年度にあたる次年度は、マウスへのDTA遺伝子導入による肝疾患モデルの作製と独自開発のキャリアによる治療の可能性を検討する。全体的な研究の進捗は、昨年度生じた遅れの影響が若干残っているものの順調に推移している。研究の方向性についても計画通り進行していることから方針の変更は現段階で想定しておらず、次年度も本研究課題に当初方針のまま取り組む予定である。
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Causes of Carryover |
研究の進捗にやや遅れが生じているため、本年度に購入しなかった消耗品等があり次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度に予定している本年度分の研究計画の実施により、本年度使用しなかった研究費を使用予定である。
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Research Products
(11 results)
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[Book] Nanomedicine2014
Author(s)
Masayuki Ishihara, Makoto Takikawa, Hidemi Hattori, Masanori Fijita, Miya Ishihara, Shingo Nakamura
Total Pages
528 (137-155)
Publisher
One Central Press