2014 Fiscal Year Research-status Report
重要文化的景観の評価方法と保護手法における現状と課題
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25850241
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Research Institution | Nara National Research Institute for Cultural Properties |
Principal Investigator |
惠谷 浩子 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 文化遺産部, 研究員 (00470287)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 文化的景観 / 価値 / 保存計画 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に検討した成果を踏まえ、重要文化的景観選定地及び今後の選定を目指している地域を対象に現地調査を実施した。 具体的には、滋賀県長浜市、島根県奥出雲町、山口県岩国市、高知県四万十市、長崎県長崎市、長崎県平戸市、熊本県阿蘇市、大分県宇佐市、という8市町村である。 なお、文化的景観よりも先行する伝統的建造物群保存地区の仕組み等との比較の観点から、秋田県横手市、山口県萩市でも調査を実施した。 また、新たに選定された重要文化的景観の調査報告書・保存計画書(例えば、長野県飯山市)、改訂された調査報告書・保存計画書(例えば、岐阜県岐阜市)の入手もすすめ、これらの情報整理・データべ―ス化もおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
・昨年度作成した重要文化的景観の調査報告書及び保存計画書のデータベース、またそれをもとに検討した類型化の方向性を基礎に、現地調査として計10地域での情報収集をおこなった。 ・新たに重要文化的景観に選定された地域等の情報を整理し、データベースを更新することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
・重要文化的景観の類型を踏まえた現地調査を進める。 ・調査報告書と保存計画書の分析と整理、現地調査の成果の整理をすすめ、学会や検討会等での発表準備を進める。
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Causes of Carryover |
現地調査を重視したためアルバイトによる整理作業をおこなわず、また、その整理作業は見通しを立ててからおこなう必要が出たため次年度以降とした。よって、その費用が次年度使用額として必要となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
収集した調査報告書及び保存計画書の整理作業のためのアルバイトを当初計画より増員する。
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