2015 Fiscal Year Research-status Report
3次元空間イメージングによる肺静脈心筋自発活動の発生および伝播機序の解明
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25860194
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
行方 衣由紀 東邦大学, 薬学部, 講師 (30510309)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 自発活動 / 肺静脈心筋 / イメージング / 心房細動 |
Outline of Annual Research Achievements |
育児休業(平成27年2月3日から平成28年3月31日まで)に伴い、平成27年度は研究を中断した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は心房細動の発生源として重要視されている肺静脈の電気的自発活動に焦点を当て、組織の立体構造を保持した肺静脈組織標本に高速3次元共焦点顕微鏡を適用し、細胞から組織レベルまでの総合的視点から、自発活動の発生および伝播機序を解明することを目的としている。 これまでの研究から、マウス摘出肺静脈心筋標本が顕微鏡観察に適していること、そして肺静脈自発活動に関与するカルシウムチャネルやトランスポーターの存在を明らかにすることができた。今後は高速スキャン顕微鏡の導入によって、ミリ秒単位で変化する心筋細胞の膜電位やカルシウムオシレーションを捉えることを目指す。
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Strategy for Future Research Activity |
①組織レベルでの膜電位やカルシウムオシレーションの伝播を、ミリ秒単位の高速スキャンによって2次元および3次元空間的に捉える。 ②神経伝達物質・ホルモンの影響により自発活動の発生機序や伝播様式が変化するか否かを、細胞内カルシウム動態や循環器疾患の発症と深く関連すると予想される交感神経伝達物質noradrenaline、副交感神経伝達物質acetylcholine、angiotensin II、aldosteroneなどの影響下で検討を行う。 ③免疫組織学的手法を加え、自発活動に関与する分子の存在部位や比率を3次元空間的に解析し、自発活動の発生頻度との相関を取る事で、自発活動の易発生部位とその機序を明らかにすることを目指す。
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Causes of Carryover |
育児休業により、平成27年度は研究を中断していたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
申請当初、平成27年度は当該研究の最終年度であったため、研究の中断によっても今年度との金額の合算は生じない。これまでと同様、研究計画に沿って研究を進めることで、適切に研究費を使用することができる。主に研究で使用する動物や試薬等の消耗品を購入する予定である。
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Research Products
(20 results)
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[Journal Article] Manifestation of automaticity in the pulmonary vein myocardium of rats with abdominal aorto-venocaval shunt.2015
Author(s)
Shogo Hamaguchi, Yayoi Tsuneoka, Ayumi Tanaka, Masahiko Irie, Masato Tsuruta, Takahiro Nakayama, Iyuki Namekata, Mizuki Nada, Megumi Aimoto, Akira Takahara, Hikaru Tanaka
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Journal Title
Journal of Pharmaceutical Sciences
Volume: 128
Pages: 212-215
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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