2013 Fiscal Year Research-status Report
直鎖状ユビキチン化による脂質代謝制御転写因子PPARガンマー活性化制御機構の解明
Project/Area Number |
25860201
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
渡部 昌 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10632424)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 医化学 / ユビキチン / PPARガンマー |
Research Abstract |
①PTRIMはPPARガンマーを細胞内においても直鎖状ポリユビキチン化することを解明。申請者は試験管内でPTRIMは直接直鎖状ポリユビキチン化を促進することを解明していたが、直鎖状ポリユビキチン化認識抗体を用いて細胞内ユビキチン化アッセイを行ったところ、細胞内においてもPPARガンマーを直鎖状ポリユビキチン化することを明らかにした。 ②脱ユビキチン化酵素による分解を受けないよう改変した直鎖状ユビキチン鎖が融合したPPARガンマーは転写活性化能を失うことを見出した。 ③PTRIMはPPARガンマープロモーター上へのRNAポリメラーゼIIリクルートを介し、PPARガンマー発現誘導及び脂肪細胞分化を促進することを解明。申請者はPTRIMノックダウン脂肪前駆細胞において、分化誘導時にPPARガンマーの発現量の上昇が抑制されていることを見出していたが、今回ChIPアッセイを行ったところPPARガンマーを誘導する転写因子のリクルートに変化はないもののRNAポリメラーゼIIのリクルート量が減少していることを明らかとした。したがって、PTRIMは転写因子によるポリメラーゼのリクルートの橋渡し機構に作用しているものと思われた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度に計画していた実験が概ね遂行できており、来年度もさらに研究を進展させる段階にあるため。
|
Strategy for Future Research Activity |
概ね計画通りに遂行されているため、現在のところ、変更や課題等はない。
|
Research Products
(2 results)