2014 Fiscal Year Annual Research Report
発がん動物モデルを用いた悪性中皮腫におけるTwist-1の機能解析
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25860292
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
岡崎 泰昌 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30403489)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 中皮腫 / Twist-1 / 鉄 / 酸化ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
悪性中皮腫はアスベスト曝露と疫学的に相関があり、進行した状態で発見されることが多い予後不良な疾患である。本邦でのアスベストの商業利用は原則禁止であるものの、中皮腫の発症ピークは2025-2030年頃が推測されおり、今後も患者の増加が危惧されている疾患である。報告者は、鉄化合物誘発(Fe)ラット腹膜中皮腫検体から抽出したmicroRNA(miR)をマイクロアレイにより解析し、肉腫型中皮腫に特徴的なmiR-199/214を同定し、その転写因子であるTwist-1が肉腫型に高発現することを見出した。本研究費助成事業を受けることにより、研究室で作成したラット腹膜中皮腫の検体を用い、以下の研究成果を得ることが可能になった。Fe誘発、アスベスト誘発(Asbestos)、カーボンナノチューブ誘発(CNT)腹膜中皮腫検体のパラフィン包埋組織切片を用い、Twist-1, MDM2(Twist-1により誘導され、p53を不活化し細胞増殖作用がある), Ki67(細胞増殖マーカー) の免疫染色と、生存率に与える影響について解析を行った。Twist-1/MDM2発現と、Ki67標識率50%以上を高発現と定義してTwist-1/Ki67高発現の解析では、CNT中皮腫ではTwist-1/MDM2とKi67高発現に有意な相関が見られたが、Asbestos 中皮腫では相関関係に留まった。Twist-1は生体内で中皮腫増殖作用があることが示唆されるが、生存率に有意な影響が見られなかったことから、限定的な影響に留まると考える。また、Fe誘発中皮腫では組織鉄を介した酸化ストレスが重要であるとが考えられるため、活性酸素と関連があるp38MAPK, p42/44ERK, Akt 分子のリン酸化の有無を検討したが、肉腫型と上皮型の組織型により、活性化が異なるシグナル伝達経路は認めなかった。
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[Journal Article] Direct exposure of non-equilibrium atmospheric pressure plasma confers simultaneous oxidative and ultraviolet modifications in biomolecules.2014
Author(s)
Okazaki Y, Wang Y, Tanaka H, Mizuno M, Nakamura K, Kajiyama H, Kano H, Uchida K, Kikkawa F, Hori M, Toyokuni S
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Journal Title
J Clin Biochem Nutr
Volume: 55(3)
Pages: 207-215
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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[Journal Article] Plasma Medical Science for Cancer Therapy: Toward Cancer Therapy Using Nonthermal Atmospheric Pressure Plasma2014
Author(s)
Tanaka H, Mizuno M, Ishikawa K, Takeda K, Nakamura K, Utsumi F, Kajiyama H, Kano H, Okazaki Y, Toyokuni S, Maruyama S, Kikkawa F, Hori M
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Journal Title
IEEE TRANSACTIONS ON PLASMA SCIENCE
Volume: 42(12)
Pages: 3760-3764
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] NON-EQUILIBRIUM ATMOSPHERIC PRESSURE PLASMA (NEAPP) GENERATES OXIDATIVE INJURY2015
Author(s)
Okazaki Y, Wang Y, Tanaka H, Mizuno M, Nakamura K, Kajiyama H, Kano H, Uchida K, Kikkawa F, Hori M,Toyokuni S
Organizer
IWPCT-2 (International Workshop on Plasma for Cancer Treatment-2)
Place of Presentation
名古屋大学(愛知県名古屋市)
Year and Date
2015-03-16 – 2015-03-17
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[Presentation] 非平衡大気圧プラズマは酸化ストレスを生じる2014
Author(s)
岡崎泰昌, 王越, 田中宏昌, 水野正明, 中村香江, 梶山広明, 加納浩之, 内田浩二, 吉川史隆, 堀勝, 豊國伸哉
Organizer
第38回日本鉄バイオサイエンス学会学術集会
Place of Presentation
仙台国際センター(宮城県仙台市)
Year and Date
2014-09-06 – 2014-09-07
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[Presentation] 非平衡大気圧プラズマは酸化ストレスを生じる2014
Author(s)
岡崎泰昌, 王越, 田中宏昌, 水野正明, 中村香江, 梶山広明, 加納浩之, 内田浩二, 吉川史隆, 堀勝, 豊國伸哉
Organizer
第67回日本酸化ストレス学会学術集会
Place of Presentation
同志社大学(京都府京都市)
Year and Date
2014-09-04 – 2014-09-05
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[Presentation] 非平衡大気圧プラズマは酸化ストレスを生じる2014
Author(s)
岡崎泰昌, 王越, 田中宏昌, 水野正明, 中村香江, 梶山広明, 加納浩之, 内田浩二, 吉川史隆, 堀勝, 豊國伸哉
Organizer
第11回病理学会カンファレンス
Place of Presentation
六甲山ホテル(兵庫県神戸市)
Year and Date
2014-08-01 – 2014-08-02
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