2014 Fiscal Year Annual Research Report
血中脂肪細胞特異的脂肪酸結合蛋白質、脂肪酸分画と糖代謝異常に関する疫学研究
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25860439
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
秦 明子 徳島大学, 大学病院, 特任助教 (20570948)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 脂肪酸結合蛋白質 / 疫学 / メタボリックシンドローム / 糖代謝異常 / コホート研究 / FABP4 / 脂肪酸分画 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成25年度までに、血清脂肪細胞特異的脂肪酸結合蛋白質(FABP4)濃度の上昇とともに糖代謝異常およびメタボリックシンドローム(MetS)発症の相対危険が上昇する可能性を認めた。そこで、本年度は平成20年度に疫学調査を受診した20~60歳の男性労働者を6年間追跡し、FABP4と関連の深い脂肪酸分画を考慮した上で血清FABP4濃度と糖代謝異常およびMetS発症との関連を検討した。まず、糖代謝異常(空腹時血糖値110 mg/dl以上又はHbA1c6.0%以上)との関連性では、血清FABP4濃度の上昇とともに糖代謝異常の発症率は有意に増加した(p for trend<0.005)。更に、多変量調整後の糖代謝異常発症の相対危険も、血清FABP4濃度の上昇とともに上昇する傾向が認められた。しかし、発症者数が少ないため、追跡期間を延長し更なる検討が必要であると考えられる。次に、MetSとの関連性では、血清FABP4濃度の上昇とともにMetS発症率は有意に増加し、多変量調整後のMetS発症の相対危険も有意に上昇した(p for trend<0.005)。更に、細胞内では脂肪酸とFABP4は関連が深いと考えられているも、血清FABP4濃度と血中脂肪酸分画との相関は弱く、血清FABP4は血中脂肪酸分画とは独立して、有意にMetS発症と関連していた(p for trend<0.01)。一方、血中脂肪酸分画の変化も血清FABP4とは独立して、有意にMetS発症と関連していたため(p for trend<0.05)、血清FABP4及び血中脂肪酸分画の変化はMetS発症に対して各々異なる経路で関与している可能性が示唆された。 以上のことから、血清FABP4濃度の上昇は、MetS発症リスクの上昇と有意に関連することが示唆され、MetSの進展状況を予測する指標となる可能性が示唆された。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Cut-off value of total adiponectin for managing risk of developing metabolic syndrome in male Japanese workers.2015
Author(s)
Akiko Hata, Koji Yonemoto, Yosuke Shikama, Nanako Aki, Chisato Kosugi, Ayako Tamura, Takako Ichihara, Takako Minagawa, Yumi Kuwamura, Masashi Miyoshi, Takayuki Nakao, Makoto Funaki
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Journal Title
PLoS One
Volume: 10
Pages: e0118373
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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