2014 Fiscal Year Research-status Report
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25860446
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
安藤 亮介 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30381867)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 尿路結石 / インスリン抵抗性 / 疫学 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究課題「インスリン抵抗性に着目した尿路結石予防法の開発」については、平成25年4月1日から平成27年3月31日まで3,522名の追跡調査対象者からアンケートの解答を得た。アンケートの入力が終了し、データクリーニングを終了した2,509名(男性1,398名、女性1,111名)に対して解析を終了した。その結果、対象者の年齢(mean±SD)は男性64.5±10.1歳、女性61.6±10.0歳であった。一方、対象者のBMI(mean±SD)は男性23.5±2.8、女性22.3±2.9であった。アンケートから尿路結石と生活習慣病患者の割合を調査した。尿路結石患者の割合は、現病・既往をあわせて、349名(13.8%)であった。同様に、BMI25以上の肥満者・高血圧・糖尿病・脂質異常症患者の割合は、539名(20.7%)・822名(32.0%)・288名(11.2%)・687名(26.9%)であった。また、狭心症と心筋梗塞患者の割合は、それぞれ97名(3.8%)、40名(1.6%)であった。 対象者を尿路結石の有無で2群にわけて検討した結果、尿路結石患者は、尿路結石既往のないコントロール群と比較して、年齢に有意差を認めなかったが(64.0±10.4 vs 63.2±10.1: p = 0.14)、BMIは有意に高値(23.4±2.9 vs 22.9±2.9: p = 0.001)であった。また、尿路結石患者はコントロール群と比較して、糖尿病(14.1% vs 10.4%: p = 0.04)、高血圧(37.9% vs 30.3%: p = 0.005)、心筋梗塞(3.8% vs 1.2%: p < 0.001)を合併する割合が有意に高い結果であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究課題「インスリン抵抗性に着目した尿路結石予防法の開発」については、平成25年4月1日から平成27年3月31日まで3,522名の追跡調査対象者からアンケートの解答を得た。平成25-26年度の予定研究対象者は4,770名であったため、73.8%の参加同意割合を得た。研究立案時には、約50%の参加同意割合を想定していたため、当初の計画を上回る研究参加者が得られている。しかしながら、大規模な研究参加者のデータ入力および、データクリーニングに時間を要していており、今後の解析を順調に進める上で改善する余地があると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究を推進していくためには、「岡崎研究」の研究参加者のデータ入力および、データクリーニングの効率化が必要である。そこで、研究参加者のデータ入力および、データクリーニングに携わる研究員の増員を予定している。
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Causes of Carryover |
アンケート調査の集計とデータクリーニングに時間を要したため、血液データの解析をすべて終了できなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度以降、速やかに対象者の登録を終了し、血液データの解析を終了する。
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