2013 Fiscal Year Research-status Report
ラット逆流性食道炎モデルにおけるプロスタグランジンと自発運動への関与
Project/Area Number |
25860569
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
近藤 隆 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (90594870)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 胃食道逆流症(GERD) / 非びらん性胃食道逆流症(NERD) / PGE2 / 胸やけ / 食道知覚 |
Research Abstract |
胸やけ症状を訴える胃食道逆流症(GERD)患者は増加し続けているが、特に非びらん性胃食道逆流症(NERD)患者において、その約半数は既存の胃酸分泌抑制剤のみでは症状が治まらず、ここにアンメット・メディカル・ニーズが存在している。従って、この研究の目的は胸やけ症状の分子メカニズムを詳細に解明することにより、新たな治療ターゲットを発見することである。 我々は胸やけ症状発現メカニズムの一つとして食道粘膜内のプロスタグランジンE2(PGE2)に着目している。今回、健康な人にNSAIDsを前投与することで、食道粘膜内PGE2を抑制するとともに、胸やけ症状も同時に抑制されることを見いだし、国内のみならず国際学会で発表した。引き続き、胸やけ症状発現メカニズムの詳細な検討を、動物実験も含め遂行している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究課題のさらなる追求のため、海外研究室において動物実験を用いた検討を行っている。 また研究成果の一部につき国際雑誌への提出に向けて準備中である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後PGE2の受容体に対する阻害薬を用いた研究を加えることで、その阻害薬が胸やけ症状に対する新規治療薬になりうるかどうかの検討を重ねる。また当研究において、さらなる詳細な検討を加えるため、海外の研究室での動物実験も同時に遂行している。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究代表者が海外(米国)研究室での共同研究のため、年度をまたいで出張中であり、渡航費・滞在費等の使用額が確定していないため。 上記海外渡航費・滞在費の一部として使用のほか、所属機関での研究材料の購入費として使用予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Presentation] 非ステロイド性抗炎症薬の食道内プロスタグランジンと上腹部症状発現への効果に関する検討2013
Author(s)
近藤 隆, 大島 忠之, 山崎 尊久, 李 兆亮, 奥川 卓也, 豊島 史彦, 櫻井 淳, 池原 久朝, 富田 寿彦, 福井 広一, 岡田 啓希, 中村 志郎, 渡 二郎, 三輪 洋人
Organizer
第21回 消化器関連学会週間
Place of Presentation
東京
Year and Date
20131009-20131009
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