2014 Fiscal Year Research-status Report
カルボニルストレス関連分子をバイオマーカーとした統合失調症の病態解明
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25861040
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
宮下 光弘 信州大学, 医学部附属病院, 助教 (特定雇用) (60532132)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 統合失調症 / カルボニルストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
現段階までに、主に信州大学医学部附属病院精神科病棟と精神科外来において、倫理委員会で承認されたプロトコールに則って研究の概要を説明し、協力の同意が得られた患者さんから血液検体、尿検体の収集を行っている。カルボニルストレス関連分子群は炎症との関連が指摘されており、体温を測定するなど炎症反応の影響を十分に考慮して行っている。サンプリングの対象となる精神疾患は、主に統合失調症であるが、うつ病や躁うつ病などの感情障害圏、パニック障害や適応障害などの神経症圏の患者さんからも幅広く協力が得られている。発症年齢、罹病期間、入院回数、入院期間、薬物療法の詳細、合併症などの臨床データも同時に収集し、個人情報の取り扱いに十分に注意を払いつつ関連解析を行っている。必要に応じて、心理検査も実施しており、知的能力や認知機能とカルボニルストレスの関連も鋭意検討を行っている。現在得られている解析が実施可能な限られた症例群においては、入院時及び退院時でのカルボニルストレス関連マーカー分子(血漿ペントシジン、ピリドキサミン、ピリドキサール、ピリドキシンなど)に有意な変化は見出されていない。しかしながら、症例数が少ないこともあり、適切な統計解析を実施できる段階にないことから、更なる研究計画の延長を申請し、承認を受けたところである。今後は統合失調症を中心にこれまで以上に症例数を増やし、カルボニルストレス関連分子群の候補マーカーの変動を検証する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在、目的のサンプル数に向けて鋭意努力しているところであるが、残念ながら症例数が不十分であり、解析できるデータが不足している。以上により、やや遅れている、と評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究のデザインを考慮すると、症例数が一定以上確保されることができれば、データの解析は複雑ではない。今後も、症例数を確保する努力を続ける予定である。
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Causes of Carryover |
症例サンプル数の確保が十分ではないため、サンプルのデータ解析に必要な費用や実験消耗品などの予算に次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度には目標とするサンプル数の確保をめざしており、生じた次年度使用額は解析費用、物品費用、必要に応じて人件費などに充てる予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Presentation] Clinical features of schizophrenia with enhanced carbonyl stress and potential therapeutic value of vitamin B62015
Author(s)
Mitsuhiro Miyashita, Makoto Arai, Akiko Kobori, Yasue Horiuchi, Kazuya Toriumi, Tomoe Ichikawa, Kazuhiro Niizato, Kenichi Oshima, Yuji Okazaki, Takeo Yoshikawa, Naoji Amano, Toshio Miyata, Masanari Itokawa.
Organizer
第10回日本統合失調症学会
Place of Presentation
東京 都市センターホテル, 東京都千代田区平河町2-4-1
Year and Date
2015-03-27 – 2015-03-28