2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25861576
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
大槻 好史 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (80633776)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | iPS細胞 / 気管上皮 / 胚様体 / 再生 |
Outline of Annual Research Achievements |
①気管上皮様細胞の誘導 ◇胚様体の作製:上皮様細胞へ分化させるためiPS細胞から胚様体を形成させる。まずiPS細胞とフィーダー細胞を分離し、得られたiPS細胞を低接着性の96wellプレートに播種する。播種する細胞数は1000/wellとし、浮遊培養する。浮遊培養する日数は5日間とし胚様体を形成させる。培地にはKSRを添加したノックアウトD-MEM(無血清培地)を用いる。 ◇胚様体からの分化誘導: ゼラチンコーティングされた12well plateに胚様体を播種し、接着培養を行う。胚様体の接着培養を継続すると気管上皮様細胞が誘導される。接着培養開始後5日間はactivinA100ng/mlとb-FGF100ng/mlの増殖因子を添加した分化誘導培地で培養を行う。その後、気管上皮組織への分化を促進させる目的でAir-Liquid Interfaceで維持培養する。 ②気管上皮形成についての検討 通常の光学顕微鏡のほか、蛍光顕微鏡、共焦点顕微鏡を用いて各細胞モデルについて気管の再生部位の経時的組織学的変化を観察・評価する。観察項目としては、上皮形成の有無、形態(線毛構造など)、上皮細胞の形質(線毛特異的タンパク:β-tubulinⅣ、Foxj1、上皮特異的タンパク:サイトケラチンAE1/3)などとする。
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